1月23日、防衛省・統合幕僚監部は、月間緊急発進状況について(令和5年12月)及び、2023年度3四半期までの緊急発進実施状況について、発表しました。
以下、発表本文です。
【月間緊急発進状況について(令和5年12月)】
いつもと同じく、発表説明文はなく、図表のみ発表されています。
相変わらず高い緊急発進状況が続いており、その半数は中国軍機(推定を含む)が対象です。
https://www.mod.go.jp/js/pdf/2024/p20240123_01.pdf
【2023年度3四半期までの緊急発進実施状況について】
1.全般
2023年度の3四半期まで(対象期間は、2023年4月1日~2023年12月31日)における緊急発進回数は555回であり、昨年度同時期の緊急発進回数(612回)と比べ、約60回減少しました。
また、年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた2013年度以降の3四半期までの実績は、約500回~900回程度を推移しており、引き続き高い水準にあります。
推定を含め、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約71%、ロシア機約27%、その他約2%でした。
2.方面隊別の状況
方面隊別の状況については、北部航空方面隊が94回、中部航空方面隊が37回、西部航空方面隊が97回、南西航空方面隊が327回の緊急発進を実施しました。
3.2023年度3四半期までの特徴
中国機に対する緊急発進回数は392回であり、昨年度同時期における回数(4622回)と比べやや減少しているものの、年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた2013年度以降の実績から見れば、平均的な水準にあります。
ロシア機に対する緊急発進回数は148回であり、昨年度同時期の回数(133回)と比べ、やや増加しましたが、2013年度以降の実績から見れば、低い水準にあります。
2023年度3四半期においては、今年度2回目となる中国の爆撃機(H-6)及びロシアの爆撃機(Tu-95)による長距離にわたる共同飛行、太平洋における空母「山東」からの約570回に及ぶ艦載戦闘機及び艦載ヘリによる発着艦、ロシア爆撃機及びロシア戦闘機による日本海の飛行が確認されるなど、中国機及びロシア機による活発な活動を示す顕著な事例が確認されたほか、10月には根室半島沖で推定ロシア機による領空侵犯が確認されました。
推定を含め中国機及びロシア機共に、情報収集機に対して最も多く緊急発進を実施しました。
添付資料:
1 航空方面隊別緊急発進回数の推移
2 国・地域別緊急発進回数の推移
3 緊急発進の対象となったロシア機及び中国機の飛行パターン例
4 領空侵犯の公表事例(計46件)
5 2023年度における領空侵犯公表事例一覧
6 2023年度における特異飛行公表事例一覧
7 年度緊急発進回数の推移
https://www.mod.go.jp/js/pdf/2024/p20240123_02.pdf
回数の多い少ないだけで見るのではなく、何が対象であったのかを見るのが重要だと感じます。
例えば、10年前に無人機がこんなに飛来していたでしょうか?
レッドチームの戦爆連合が飛来したでしょうか?
艦載機からの発艦があったでしょうか?
確実に敵側は、侵攻能力を高めているのに対して、我が国は、少しでも増備、増強の動きを示せば、レッドチーム側の信者によって妨害活動を受けてしまいます。
これだけ国内に信者がいて、平時においても言論の自由の隠れ蓑で妨害活動が行われていて、有事の際には、民兵として破壊活動を行うことが想定されているのに、なんら法整備も具体的な対策も行えていないのは、戦う前に既に負けているような感じがします。
国難とも言える状況だと思います。
130905
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Posted at
2024/01/26 14:54:11