平林寺 残照

前回に続き平林寺の紅葉を掲載。

最盛期を過ぎた紅葉は何処か寂しげだ。

季節の終わりをしみじみと伝えてくる。





紅く燃える炎のように、夕陽に染まる空のように、

【１】





葉は朧げに輝く。

【２】





厳しい寒気と麗らかな日と長雨と茹だるような日を通り越し、

【３】





ここに至った。

【４】





紅く黄色く姿を変えた葉たちは、

【５】





何れも終末の優しさのカタチ。

【６】





周りのものを従えて、仲間と手を組みながら、

【７】





最期の存在感を際立たせる。

【８】





季節の営みは時として気紛れなれど、

【９】





一歩ずつ確実に進み続ける。

【１０】





進む季節の一幕は、黄葉紅葉に託され、

【１１】





そして足早に過ぎ行く。

【１２】





繋がり続ける時間の中で、

【１３】





鮮やかな葉色を紡ぎ、

【１４】





艶やかに刹那のコントラストを描く樹々。

【１５】





名刹の古木が残照に浮かぶ。

【１６】





今年ももう、残りひと月を切っている。

【１７】





※EOS 6D　EF70-200㎜ F2.8L IS Ⅱ USM【Top/1-5】
　EOS 5D MarkⅢ　SIGMA Art 35㎜ F1.4 DG HSM【6-17】


（了）