畠山記念館（白金台）より

2016年2月11日（祝）。


この日は家内のリクエストにより、

白金台にある畠山記念館を訪れた。




開催されていた展示会は「春に想う -梅・椿・桜・桃-」。

この季節を象徴する花の意匠が施された美術工芸品の展示である。

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併せて季節の茶道具も展示されているとあって、

行き易い場所ではないにも関わらず、相応の来館者に出くわした。

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畠山記念館は、茶道具を中心に、書画・陶磁・漆芸・能装束など、

日本・中国・朝鮮の古美術品を展示公開する私立美術館である。

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創立者の畠山一清（1881-1971）は、能登国主畠山氏の後裔で、

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東京帝国大学工科大学を卒業後、技術者としてポンプの開発に携わり、

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株式会社荏原製作所を興して実業界に名を馳せた人物だ。

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館内の撮影は許可されていないため、外観や庭園の風景を撮ってみた。

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そもそも館の位置がなぜ起伏の激しいこの場所なのか？であるが、

それは記念館の歴史に刻まれていた。

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畠山翁が、天覧能も催されたという由緒あるこの地、即ち旧寺島宗則

伯爵邸のあった白金猿町の土地三千坪を購入したことによるらしい。

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庭内には複数の茶室が点在し、茶会・花会等一般にも開放されている。

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二階の展示室にも茶室が設えてあり、茶の湯との繋がりの深さが伺える。

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白金高輪での勤務経験もあり、土地鑑がない訳でもないハズが、

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白金台にこのような古風な記念館のあることを、今回初めて知った。

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ということは、都内には自分が認識していない穴場的スポットが、

相当数残っていることに他ならない。

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気持ちのリハビリも含め、そうした施設もおいおい巡ってみようと思う。

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※EOS 6D　TAMRON SP 35㎜ F1.8 Di VC USD


（了）