【最終回】さらば道北@また逢う日まで　〜道北紀行 総集編〜

2016.06.18-06.25の道北紀行。

今回がようやく最終回となる。

長い間お付き合いいただき、

本当にありがとうございました。



※今回の写真は未掲載画像のみを使用しています。



もともと旅行記的なブログはほぼ掲載したことがなく、


【１】（ほたてラーメンを食べた宗谷岬の間宮堂）





ましてや今回のように何回にも分割したこともなかった。


【２】（稚内の防波堤ドーム）





もちろん訪れた地域の素晴らしさを伝えたいと思ったが、


【３】（JR宗谷本線抜海駅）





長らく時間をかけて掲載を続けたのは実は自分自身の


【４】（JR宗谷本線勇知駅）





気持ちの整理をつけるためでもあったと思っている。


【５】（サロベツ原野にて）






今年2月最愛の舞(パピヨン17歳9ヶ月)を亡くし、


【６】（サロベツのコバイケイソウ）





心に大きな穴のできた僕らは、これまでになかった

2つのものを手にすることになった。


【７】（宗谷丘陵の風力発電用巨大風車群）





1つは想像を絶するまでの喪失感・寂寥感であり、


【８】（朝、稚内のHOTELから宗谷岬方面を望む）





もう1つは家を空けることのできる自由気楽さだった。


【９】（大沼の畔りで鮮やかに咲いていたコウリンタンポポ）





勿論舞がいてくれたなら、どんな束縛でも喜んで

受け容れたし、大袈裟に言えば命を削ることさえ、


【１０】（氷河地形の広がる宗谷丘陵）





厭わぬ覚悟が十二分に出来ていた。


【１１】（北方植物園にて）





しかし、現実は夢物語ではない。


【１２】（利尻島、富士野園にて）





どんなに尊い命でも、その灯の消える時がやって来る。


【１３】（姫沼遊歩道にて）






だから今回の旅行は、菜々や舞と出かけた車ではなく、


【１４】（利尻富士）





飛行機を使うような、遠いところに行きたかった。


【１５】（姫沼から利尻山を望む）





明るく眩しい陽射しの南国ではなく、ちょっぴり厳しく、


【１６】（メヌウショロ沼から利尻山を望む）





いわばモノトーンの旅情を味わえる最果ての土地が


【１７】（利尻山頂）





僕らの気持ちにしっくり馴染むように感じたのだった。


【１８】（ペシ岬の灯台）






ブログを書くことで記憶に残る旅を反芻していた。


【１９】（鴛泊港と利尻富士）





ブログ報告の完了時に、今回の旅も本当に

終わってしまうのだ、と本気で怯えていたのだった。


【２０】（礼文島、強風の中でスコトン岬から利尻島を望む）






旅から戻り、既に1月以上の時が経過した。


【２１】（スコトン岬から）





舞のいない部屋は相変わらず空虚なままだ。


【２２】（まるでハナウマ湾のような澄海岬）





しかし北の旅で僕らの胸の中に、ほんの僅かに、


【２３】（澄海岬から）





2人だけで歩む勇気の芽が顔を出した気がする。


【２４】（澄海岬、碧い海）





確証も自信も今はない。


【２５】（澄海岬から）





小さな芽がしっかりと根付き、葉を広げ、花を咲かせ、


【２６】（香深のHOTELから夕暮れの利尻島を望む）





実を付けるまで、長い長い時間がかかるだろう。


【２７】（夜明けの香深に月が残る）





しかし例え僅かずつでも、前に進んでさえいれば、


【２８】（桃岩）





やがて必ずゴールに辿り着けるハズだから、


【２９】（桃岩ー知床トレッキングルートにて）





急がず焦らず、ただ前を向いて歩いて行こうと思う。


【３０】（トレッキングルートから遠く利尻島を望む）






今回の道北旅行は、舞が僕らを見兼ねて、


【３１】（桃岩ー知床トレッキングルートにて、チシマフウロの群生）





そっと送り届けてくれた宝物のような気がする。


【３２】（桃岩ー知床トレッキングルートにて、地蔵岩方面を望む）






旅で出会った地元の方、旅行者、ショップの方、


【３３】（桃岩ー知床トレッキングルートにて）





そして何よりブログの長い旅にお付き合いいただいた


【３４】（桃岩ー知床トレッキングルートにて、知床に向かうなだらかな下り）





多くのみなさまに、あらためてお礼申しあげます。


【３５】（元地漁港）





またいつの日か北の故郷を訪ねたいと思います。


【３６】（最後はやはり姫沼の逆さ利尻富士）





※X Pro2　XF 16-55㎜ F2.8 R LM WRほか


（了）