江戸東京たてもの園 with LEICA M Monochrome(Typ246) Vol.1

2016年8月14日（日）。

久しぶりに小金井公園の

江戸東京たてもの園に行ってみた。

混みそうだったので朝一に入園。

この日はライカモノクロームだけを持参。

かなり画が単調になってしまったと反省。




それでも園内にはモノクロと相性の良さそうな被写体も多く、

撮る側としては相応に楽しめた、かな。

少しボリューム感があることも考慮し、前後編の2分割で掲載しようと思う。

1回目の今回は、園の西側の建物を紹介したい。



『綱島家（農家）』世田谷区岡本 江戸中期


広間型の間取りを持つ茅葺き民家。

【１】





この日は囲炉裏に火がおこされていた。

【２】







『吉野家（農家）』 三鷹市野崎 江戸後期


江戸時代後期の民家。

名主役を務めた家で要所に格式を見ることができる。

【３】







『八王子千人同心組頭の家』八王子市追分町 江戸後期


江戸時代、八王子に配備された徳川家臣団の家。

【４】







『三井八郎右衛門邸』港区西麻布 1952年（母屋）


港区西麻布に昭和27年に建てられた邸宅。

【５】





八郎右衛門とは、言わずと知れた三井総領家（北家）が代々名乗った名である。

【６】





それだけに豪華さも際立っていた。

【７】





客間と食堂部分は、

【８】





明治30年頃京都に建てられ、

【９】





戦後港区に移築されたらしい。

【１０】





当時の羽振りの良さが随所に見られる。

【１１】





とにかく一般住宅の概念を超越した豪華なお屋敷だ。

【１２】





至る所に手の込んだ装飾が施され、

【１３】





まるで御所か天守閣のような造りだった。

【１４】







『小出邸』文京区西片 1925年


日本のモダニズム運動を主導した建築家堀口捨己が、

【１５】





ヨーロッパ旅行からの帰国後に設計した住宅。

【１６】





当時ヨーロッパで流行していたデザインと

日本の伝統的な造形を折衷した造りが鮮烈だ。

【１７】







『前川國男邸』品川区上大崎 1942年


ル・コルビュジェに師事したことでも知られる

【１８】





前川國男が自邸として大崎に建てた住宅。

【１９】





外観の切妻屋根が斬新ながら、内部は吹き抜けの

居間を中心に書斎、寝室を配したシンプルな造りだ。

【２０】







『田園調布の家（大川邸）』大田区田園調布 1925年


田園調布に建てられた郊外住宅のひとつ。

【２１】





居間を中心として、

【２２】





食堂、寝室、書斎などが配置されるが、

【２３】





全て洋室である点が、

【２４】





当時としては珍しい。

【２５】







『常盤台写真館』板橋区常盤台 1937年


健康住宅地として開発された常盤台の写真館。

【２６】





照明設備が発達していない当時、安定した照度を得るために、

2階の大きな窓には北側から光を採り込めるよう磨りガラスが嵌め込まれている。

【２７】







『デ・ラランデ邸』新宿区信濃町 1910年頃


この住宅は、もとは平屋建ての洋館だったが、

【２８】





明治43年頃、ドイツ人建築家デ・ラランデにより、

【２９】





3階建てとして大規模に増築されたもの。

【３０】





驚いたことに、平成11年まで

【３１】





新宿区の信濃町に建っていたという。

【３２】







今回の掲載はここまで。。。想定に違わず、モノクロームに馴染む気がした。


エリア中央および東側の建物はVol.2に続く…。



※Leica M Monochrome（Typ246）　Leica Summilux 50㎜/f1.4 ASPH.


（了）