秋の跫（あしおと）

2016年10月23日（日）。

普段どおりに写活に出かけた。

変わらず花を撮ろうと考えていたが、

秋の跫を今季初めて確認した気がした。



少し大げさな言い方になってしまったが、

【１】





まさにそんな気がしたのだった。

【２】





いつの頃からか、

【３】





ちょっぴり肌寒く感じる風が混じるようになり、

【４】





確実に時が進むことを意識はしていた。

【５】





しかし一方で、暑い夏の余韻を引きずってか、

【６】





10月に入ってからも、

【７】





時折「夏日」がやって来ていた東京。

【８】






この日公園を歩いていると、

【９】





ふと秋の色に眼が留まり、

【１０】





そう思って立ち止まってみると、

【１１】





知らぬ間に秋の気配が濃厚になっていた。

【１２】





青々とした葉っぱの中に、

【１３】





ほんのり色付き始めた葉が混じり、

【１４】





落葉の中に暖色が目立つようになってきた。

【１５】






陽炎の立ち昇っていた道には枯葉が舞い、

【１６】





舞う枯葉のあとには、

【１７】（三たび画伯発見＠今回はケイトウだ）





秋の匂いが僅かに残る。

【１８】





青空に伸びる大樹にも、

【１９】





進む季節がはっきりと浮き出して、

【２０】





程なくすれば枝を露わにするだろう。

【２１】






秋は確実に近づいて、じっとしていれば、

【２２】





驚くような速度で僕らの前を駆け抜ける。

【２３】





そうなることが分かっていながら、

【２４】





今日の今日まで、微かな跫さえ、

【２５】





聴き分けることが出来なかった。。。

【２６】






この日はっきりと耳にした跫。

【２７】





近づくそれはますます距離を詰めて、

【２８】





いつの間にか僕らを追い越してゆくだろう・・・。



※Canon EOS 5D MarkⅣ　SIGMA APO MACRO 150㎜ F2.8 EX DG OS HSM


（了）