Spider Silk

2016年10月23日（日）。


この日、林の中を歩いていると

沢山のクモの巣を見かけた。




これまでクモの巣を具さに観察したことがなかったので、

今更ながら近づいてよくよく眺めて写真に撮ってみた。

【１】





あ、クモ好きの方にはごめなさい、クモ本体🕷は被写体外です。

【２】






みなさんはクモの巣にどんなイメージをお持ちだろうか？

【３】





おそらく大半の方が「気持ち悪い」「煩わしい」だろう。

【４】





かく言う自分もそのクチだった。

【５】





しかしよく観察してみると、かなり印象が変わる。

【６】（これは蜘蛛の巣ではなく単なる木漏れ日です）





まずよくもこんな複雑な造形を作り上げたものだという驚き。

【７】





そして次に、どうやって紡いでいくのかという純粋な疑問。

【８】





この枝とあの枝を繋いでこう支えて、と設計図もなしの一発勝負。

【９】





しかも一切道具も使わず独力で作業する訳だから大したものだ。

【１０】





遠くから眺めて形を整えるわけでもない。

【１１】





更に更に素材もなかなかイケているのだ。

【１２】





粘度の高いものと低いものを縦横に組み合わせる技法。

【１３】





見えない細さのハズが、光の加減で七色にも輝く不思議な糸。

【１４】





弾力が適度にあって風になびくが切れはしない絶妙の強度。

【１５】





獲物を捕らえても、その衝撃や重みで破れることもまずない。

【１６】





こんなものなかなか作れないよね、と感心しながら眺めていると、

意外にもアートめいた受けとめをしている自分に気付く。

【１７】






光と糸、糸と光、主役が縦横無尽に入れ替わり、

秋口の林を軽快な創作で飾ってくれているようだった。

【１８】





そうか！今度は、水滴を纏った糸も面白いかも知れないね(^_-)

【１９】





※Canon EOS 5D MarkⅣ　SIGMA APO MACRO 150㎜ F2.8 EX DG OS HSM


（了）