那須ステンドグラス美術館にて【後編】

那須ステンドグラス美術館の後編。

ステンドグラスの歴史は古い。

5世紀後半の寺院にステンドグラスの

形跡が認められるものがあるという。




※前回のブログ：【前編】那須ステンドグラス美術館にて




国内では明治後半から内製化が可能となったようだ。

【１】





そもそもステンドグラスは、

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ガラスに金属酸化物を混合することで、

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透明なガラスに彩色し、

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この小片を鉛で繋ぐことで模様を描く。

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古くは寺院や教会堂の明かり採りとされていたが、

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現代では公共建築や一般住宅、

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ランプの傘などにも広く用いられている。

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ステンドグラスは光に透かして見るため、

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ガラス色はもちろん、

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その厚みや彩色濃度によって微妙な陰影が加えられ、

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華やかで柔らかく厳かな空間の演出に寄与するものだ。

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そんなステンドグラスを集めた空間は、

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まさに俗世と一線を画し、

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高原の一角を中世の欧州に替えているかのようだった。

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大きな窓全面に施された大ステンドグラスのみならず、

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小さなランプの傘であってさえ、

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荘厳な光の芸術を思わせる。

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彩色されたガラスの小片が複雑に並び、

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透過光を縦横に制御し、

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印象深い文様やモチーフを浮かび上がらせる。

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例えそれが規則的で幾何学的な模様であっても、

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まるで命が吹き込まれたかのような輝きを空間に解き放つ。

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外と内、暗と明、光と影、無と有、彼岸と此岸、人と神…。

【２４】





闇に浮かぶヒカリに、人は何を見て何を思うだろう。。。



※Canon EOS 5D MarkⅣ　SIGMA Art 35㎜ F1.4 DG HSM


（了）