慈雲寺の糸桜（甲州市）

2017年4月16日（日）。

慈眼寺を出て甲州市に向かった。

行き先は臨済宗妙心寺派慈雲寺。

ここには糸桜と呼ばれる枝垂桜がある。



糸桜と呼ばれるのは、樹齢330年と言われるウバヒガンの変種。

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枝垂れた様子がまさに糸を垂らしたかのようであることから糸桜と。

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古い幹から四方に枝を広げ、優雅な花をふんだんに付けている。

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禅宗の寺院にこのように妖艶な姿の古木があることにまず驚き、

樹そのものの生命力というか圧倒的な存在感にまた驚いた。

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慈雲寺は1300年代半ば、夢窓疎石によって開かれたという。

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そう、京都の天龍寺などを開山したあの夢窓疎石。

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なるほど、それでこの寺の山号は「天龍山」なのかな？

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甲斐百八霊場の第十番札所にもなっており、

四季折々の花を楽しめる寺として広く知られている。

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寺のHPには。住職の記した「花むしん」の書が掲げられる。

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「花むしん」すなわち「花はただただ咲くのみ」、まさに。

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住職の書の通り、糸桜もただ咲くのみ。

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折からの晴天のもと、淡いピンクの花弁をこれでもかと広げ、

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嫋やかにしなやかにそして糸のごとく繊細に、ただ咲いていた。

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自分も他に何も考えず、ただこの悠久の桜を見上げていた。

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この日の甲府盆地は、スッキリ晴れ渡る空に、桃の絨毯と

桜の彩りを湛え、一層爽やかな初夏の様相を呈していた。

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帰路は丹波山から奥多摩・青梅を抜ける下道ルートをとった。

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C63の甲斐の旅「クルマの記録写真」は、またの機会に♪

今回も最後までお付合いいただきありがとうございました。



※Canon EOS 5D MarkⅣ　Canon EF70-200㎜ F2.8L IS Ⅱ USM【Top】
　Canon 5DsR　SIGMA Art 35㎜ F1.4 DG HSM【1-12】
　Fujifilm X-Pro2　Fujinon XF16㎜ F1.4 R WR【13-16】


（了）