
2017年5月20日(土)。
突発訪問となった伊香保を出て、
榛名から吾妻側に抜けて、
嬬恋経由で旧軽井沢に向かおう。
と、思ったら何とこの日は榛名山ヒルクライムの交通規制で、
吾妻方面に抜けることができず、高崎方向に戻ることに。
これだと北軽井沢に向うには不便だし、さてどうしよう?
なんて考えて、ピンチをチャンスに変える代替案を検討。
高崎・安中周辺でどこか面白そうなところはないかと考え、
…「そうか、富岡があったじゃないか!」と気付いた。
予備知識は皆無だったけど、急遽製糸場に向かってみた。
【1】
(正門にて)
富岡製糸場は言わずと知れた本邦初の器械製糸工場だ。
国の史跡であり、建物は国宝または重要文化財に指定、
そして2014年には世界遺産にも登録されている施設だ。
今は分からないが、以前は教科書にも掲載されていたよね。
(施設の歴史はWeb等にて紹介されているので割愛)
【2】
登録当時は捌ききれないほどの観光客が押し寄せ、
長蛇の列をなす映像が流れていたが、今はどうだろうか。
多少案じながら向かってみると、まぁ観光客は多いけど、
不快指数はMaxには及ばず、どうにか許容範囲でひと安心。
早速チケットを購入し、入場してみた。
雑感を先んじて言ってしまうと、改修工事が終わるまで、
じっくり見学するのは控えた方がイイかも知れないと思った。
場内の主たる見所は、東西の繭倉庫と繰糸場だと思うが、
このうち西繭倉庫は改修中でヘルメット着用要、
しかも工場の様子の写真撮影は不可ときた。
乾燥場も解体修繕中で割と殺伐とした光景が目立っていた。
【3】
そんな中でいくつか撮影したポイントをかいつまんで報告。
まずはメインの東繭倉庫(国宝)。
【4】
富岡製糸場と言えば、多くの方がこの建物を思い浮かべる。
【5】
1階は事務・作業所で、2階に乾燥繭を貯蔵していた。
【6】
長さ104mにも及ぶ大掛かりな倉庫である。
【7】
扉や窓の往時の名残りがノスタルジックな雰囲気だ。
【8】
2階の繭倉庫は当時の風情を演出したいのだろうが、
【9】
敢えて言えば、見せる=魅せるを意識した、
【10】
環境整備というか小さな気遣いがあると尚良かったかも。
【11】
続いて140mもある巨大工場の繰糸場。
【12】
仏製の繰糸器130釜が設置されるが、
【13】
トラス構造で柱がないため、
【14】
大空間を擁す迫力の建物となっている。
【15】
錆びて穴の開いた器械が時代の流れを物語る。
【16】
ここからは脇役的な建物群をご紹介。
首長(ブリュナ)館。
指導者であったフランス人ポール・ブリュナの住居。
高床式のコロニアル様式で、超絶に広い。
【17】
こんな大きな建物に少人数で暮らすのはむしろ嫌だな。
ブリュナ退出後は、女工の寄宿舎などとして利用された。
【18】
こちらは女工館(後の食堂)への回廊。
【19】
診療所。
【20】
破れた建物が過ぎた年月の長さを語る。
【21】
病室棟も畳敷きの長屋風だった。
【22】
この他にも検査人館や鉄水溜などもあったが未撮影。
今回は訪問歴を残したという点で意義はあったが、
予習不足で散漫な見学に終始してしまった。
【23】
少し驚いたこととして、富岡の街づくりがあった。
世界遺産登録で観光客が劇的に増え、
製糸場の周りは絶えず内外の観光客で賑わっている。
【24】
これを意識して、至る所に華やかな花が植えられ、
訪れる人を笑顔にしようと努力しているように思えた。
【25】
製糸場だけに頼るのではなく、地域が一丸となって
街おこしに努める姿勢は逞しくも素敵なものだと感じた。
【26】
この後は上信越道を富岡から碓氷軽井沢まで走り、
中軽井沢〜白糸〜旧軽井沢〜旧道〜松井田妙義と
全く停車することなく軽井沢周辺を駆け抜け、夕刻帰宅。
ぐだぐたの大雑把計画のドライブだったけど、
新緑も満喫できる、面白い1日になった。
※Fujifilm X-Pro2 Fujinon XF16㎜ F1.4 R WR【Top/2-23】
Fujifilm X-T2 Fujinon XF35㎜ F2 R WR【1/24-26】
(了)
Posted at 2017/06/06 20:58:49 |
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