nanamaiのブログ一覧

2014年9月3日（水）。

野暮用があり休暇を取得し宇都宮を訪れた。

本当に久しぶりにC63AMGでの高速走行。





平日だったこともあり、東北自動車道は比較的空いていた。

時間に余裕があったので、法定速度＋αで安全走行。

途中のPAで、何の変哲もない写真を撮ってみた。

【１】




【２】





用件を済ませた後に、餃子ではなく、テーブルパンをこんな店で購入。

【３】





その後は、市郊外の大谷石資料館へ。

付近の山肌は「大谷石」。

【４】





各家の塀や門柱、蔵などに用いられる大谷石。

独特の風合いが、すぐにそれと気付かせる。

【５】





個性的なこの石を切り出している場所が、宇都宮市内の大谷地区である。

路肩には古い運搬用ボンネットトラックが朽ち果てた姿で停められていた。

【６】




【７】





メインイベントは、資料館での地下採掘場跡の見学。

蒸し暑い外界を余所に、この日の坑内気温は11℃。

半袖で訪れた自分に、係員の方が貸出用のブランケットを渡してくれたほど。

地下に潜り始めるなり、その広さと冷たさ、暗さと静けさ、靄と水滴に圧倒される。

【８】




【９】





中を余さず見学できるよう、順路を示すプレートや一定の灯りは用意されるものの、

やはり地下には、視界の悪さと閉塞感から、見当識が不安定になるようだ。

【１０】




【１１】





ともすれば殺風景とも言える光景を、カラーライティングで演出もしているが、

個人的には寧ろ、ストレートかつシンプルに異形の世界を晒して欲しいと感じた。

【１２】




【１３】





昨今、この場所は芸術分野での利用が増していると聞くが、

ある面、俗世と隔絶された空間であり、親和性が高いのかも知れない。

【１４】




【１５】





Music PVや映画などの撮影、コンサート、芝居、展覧会等々。

【１６】





この日は、アーティスティックなフォトグラフが採掘用の電球に照らされていた。

【１７】




【１８】






しかし冷静に採石場として捉えれば、こうした環境での日常作業は本当に苛酷だっただろうと思う。

【１９】





特に自然光のない世界での「手掘り」は、精神的にも肉体的にも大きな苦痛を伴ったハズ。

【２０】





自然界から人の望む物を恵んでもらうには、大きな代償を要すということなのか。

【２１】





こうした空間を放置せず、逆に安全に利用できるのであれば、再活用に越したことはない。

【２２】





隔絶された異空間は、それだけでも比類ない雰囲気作りにもなるわけで、

「日常」の正反対がそこに「在る」と体感できるのだから。

【２３】





初めてこの場所を訪れたが、圧倒的なスケールと独創世界を堪能できた。

【２４】





とりわけ暑い時期、雨の季節には、しばしの「避暑」「雨宿り」にもなり得る。

【２５】





宇都宮を訪れた際は、餃子のみではなく、大谷石にまつわる歴史も、少し紐解かれることをお勧めしたい。

最後は、大谷出発時に撮ったC63AMGを。

【２６】




【２７】





良い週末を。


※EOS 5D MarkⅢ　EF24-70㎜ F2.8L Ⅱ USM


（了）