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今回は、新宿御苑で見つけた幻想の光景を。



被写体は、イヌザクラ、藤、コデマリ、

ハンカチの木、オオアマナ、ラクウショウ。


どの植物も春の明るい陽射しに輝いていた。




まずは、イヌザクラ。

桜という名称が似つかわしくない姿形だが、桜属には違いない。

ウワミズザクラやシウリザクラは花序に葉があり、イヌザクラにはない。

【１】





犬桜と表記されるが、もともとは「（見た目が）桜ではない」ことから、

「桜に非ず」=「否桜」=「犬桜」となったとも言われる。

いわゆる「桜」が散った季節にひっそり咲き始める。

【２】






時季の定番、藤。

いつも、枝垂れている姿、いわゆる下り藤ばかりを狙ってしまうので、

あえて視点を変えて撮ってみたのだが、あまり「らしく」ないようだ。

【３】





一方、花を単体で見ると、藤が豆科の植物であることがよく分かる。

【４】





まぁたまにはこんな緩い見方もあっても良いか。

【５】






続いてコデマリ。

形状が小さな手毬のようであることから、この名前が付けられたようだ。

【６】





オオデマリという植物もあるが、親戚ではないらしい（意外）

【７】






次に主役の１つ、ハンカチの木。

【８】





もちろん知らなかった訳ではないが、あらためて観てみると何とも不思議な樹だ。

【９】





なぜこのような形状に進化する必要があったのだろう。

国内では別名「幽霊の木」とも呼ばれている（海外では「鳩の木」）。

【１０】





ハンカチの木を離れて眺めると、摩訶不思議としか言いようのない姿だ。

【１１】





ハンカチの木の花が散った先には、オオアマナが咲いていた。

【１２】





オオアマナは欧州原産で観賞用として国内に入ったものが野生化したらしい。

群生に射す光。現実感を喪うような光景だ。

【１３】





別名「ベツレヘムの星」という。キリスト生誕時に輝いたとされる星だ。

クリスマスツリーの頂上の星、形状を見ればそう形容されるのも頷ける。

【１４】






そして、ラクウショウ。漢字では「落羽松」と書く。

もともと北中米が原産。沼地などで冠水しながら育つ画を見る。

この樹の最大の特徴は「気根」だ。なるほど、だから冠水しても根腐れしないのか。

オオアマナに囲まれた気根。

【１５】





時を忘れ、一瞬、魔法の森に迷い込んだ気持ちになった。。。

【１６】





都心部にも植物たちの不思議な世界があるものだね。



※EOS 6D　EF70-200㎜ F2.8L IS Ⅱ USM


（了）