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2016年3月19日（土）。

いつもの公園でこの時季を彩る

薄紅の花をつける樹を3種撮影。

染井吉野前の豪華な顔ぶれ。




まずは、「あんず」。

バラ科サクラ属、英名アプリコット。

【１】





種が杏仁豆腐の独特の風味付けにも用いられる。

【２】





梅や李、アーモンド等の近縁種であり耐寒性がある。

【３】





そのため比較的冷涼な地域で栽培されることが多い。

【４】





大振りな見事な花付きでボリューム感は桜以上だ。

【５】





古くは花見の対象木となっていたことも頷ける花だ。

【６】






続いて、「啓翁桜」。

【７】





中国系ミザクラを台木に彼岸桜の枝がわりで誕生した。

【８】





生みの親の名が啓太郎であったため、この名がついた。

【９】





薄紅の名が花色が華やかで枝がスプレー状に広がることから、

フラワーアレンジなどに多用される桜だ。

【１０】





花の形や開花時期などは、彼岸桜に近い。




最後は、「アーモンド」。

意外なことに、バラ科モモ属。

【１１】





これまでアーモンドの花をまじまじと観賞したことがなかった。

実が薄いため杏や梅のようにそれ自体を食すことはないが、

ご存知の通り仁（種）は美味な木の実としてメジャー。

【１２】





しかしなかなか魅力的な花だと思った。

梅や桜は勿論、杏や花桃よりも大きな花が豪勢だ。

【１３】





中心部の白に近い薄紅から、花弁端の濃い紅色まで、

綺麗なグラデーションを奏でる様は他に類を見ない。

【１４】





花数は先の2種ほどではないが、ひとつひとつの花に

重量感のある「華」があるため、全く見劣りしない。

【１５】






今回はこのシーズンに相応しい3種の花を撮ってみた。

染井吉野とは一味違った花見が楽しめた気がする。

【１６】






この季節、梅→桜という固定観念に囚われず、

色々な花たちに目を向け愛でていきたいと感じる1日だった。



※EOS 5D MarkⅢ　Tamron SP 90㎜ Di Macro VC USD（F017）


（了）