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前々回のブログに記載した通り、

4/1-4/2にかけて鶴巻温泉に

米寿になる母親を伴い宿泊した。

※今回の掲載画像は最後を除き陣屋にて撮影したものです。




今回なぜ鶴巻温泉に泊まることになったのか？

【１】





それにはいくつかの理由があった。

【２】






事の発端は、離れて暮らす母親が、

「恩人の墓参りをしたい」と漏らしたことだった。

【３】





よくよく聞いてみれば、彼女がまだ本郷に住んでいた頃、

茅ヶ崎の叔母(自分からすれば大叔母)夫婦に、

ひとかたならぬ世話になったのだという。

【４】





その大叔母夫妻が町田の寺に眠っているのだが、

自分が鬼籍に入る前に最後の墓参りをしたいのだと。

【５】





しかし自分は腰が曲がり、目も足も覚束なくなって、

とても自力で町田まで出向くことが出来ない。

【６】





出来ないからこそ、それが胸に引っかかっているのだと。

【７】






一方、これまで当家には20年以上に亘り犬たちがおり、

奴らを置いて遠出が出来なかったのだが、

【８】





先日長い介護の末、次女を無事に見送ることになり、

僕ら夫婦が「動ける」環境になったことも重なった。

【９】






確認すると母は「車での移動は問題がない」

とのことだったため、急遽彼女の希望を叶える方向に、

具体的な計画が動き始めることになった。

【１０】






歳老いた母にロングドライブ&墓参りで日帰りさせるのは、

流石に無理があると考え、どこかで1泊させることにした。

【１１】





寺は町田だから町田に泊まるのが王道だろうけど、

年寄りにビジネスホテルは酷だと感じ、同じ小田急線の

鶴巻温泉なら良いのでは？ということになったのだった。

【１２】






結果的には、気持ち良く宿泊もでき、

身体を労わりながら、念願の墓参りも実現でき、

母も胸のつかえが下りただろうから大正解だったと思う。

【１３】





家内には2日間しんどい思いをさせてしまったかもだが、

米寿を迎えた母親に最高のプレゼントが出来た。

【１４】








〔こぼれ話〕


母に墓のある寺の名を尋ねると、義理の姪に架電の上、

「セイリュウジ」字は「清いにこざと偏のリュウ」だという。

【１５】





…え〜っと、そうか！「清隆寺」というのか。

【１６】





早速Webで調べてみたが、おや？ヒットしないゾ⁉︎

【１７】





母に先の情報以外に判ることはないかを尋ねると、

「南無妙法蓮華経と言っていたと思うので日蓮宗のはず」

「お墓は線路沿いにあった」「町田駅から5分程歩いた」

といういずれも都市伝説級の追加情報だけ（汗）

【１８】





地図を睨んでネット検索を繰り返し「青柳寺」を発見。

【１９】





読み方だけは同じ、距離感も合格、、た、但し、

住所は町田市ではなく相模原市になる(エッ⁉︎)

【２０】





しかし他に「ここだ！」という候補がなかったため、

鶴巻温泉からとりあえず青柳寺に向かったのだった。

【２１】





母には「行ってみて違っていたらもう僕らの手には負えない。

申し訳ないけど諦めるしかない」旨、因果を含め、

祈る思いで青柳寺に向かった。

【２２】





線路際の墓という記憶を頼りに小高い丘の墓地の奥を

端から隈なく捜索すること約20分、意外に早く

大叔母の眠る墓石の位置を特定することが出来た。

【２３】





しっかり記憶していればヤキモキすることもなかったのに、

というちっぽけな文句を腹に溜めていたが、

【２４】※この１枚のみ「青柳寺」にて





墓に向かって深々と頭を下げ、嗚咽を洩らす母を見ると、

もう何かを言う気持ちは綺麗サッパリ消えていた。



※EOS 5D MarkⅢ　EF70-200㎜ F2.8L IS Ⅱ USM【Top/1-2/4/7/11-22】
　EOS 6D　SIGMA Art 35㎜ DG HSM【3/5-6/8-10/23-24】


（了）