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2016年9月9日（金）。


前日の雨が上がったので、この日は

中央高速を富士五湖方面に向かった。



訪れたのは山中湖花の都公園。

憧れだったゲレンデヴァーゲンを初めて手に入れたとき、

真っ先にこの辺りにドライブに来たことを思い出す。。。

もう15年以上も前の話だ…。

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以来この近くを幾度か走ったこともあったが、入園は初めてのこと。

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富士山の雄大な景色と咲き乱れる季節の花を楽しめる、

ということなのだが、生憎当日は富士山は雲の中…。

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ま、花だけでもイイか！と気をとり直し、立ち寄ってみた。

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写真が多めになってしまうので、前後編の2分割で掲載したい。

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この公園は大きく、無料エリアと有料エリアに分かれる。

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更に有料エリアは、ざっくりと屋外と屋内に分けられる。

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今回は無料エリアと有料の屋外エリアからセレクトした。

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この時季、無料エリアは百日草(ジニア)が満開だった。

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彩り豊かで濃い目の花色が、曇り空を圧倒する。

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この花は丈夫だから栽培は比較的容易な方だろう。

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その割に名前の通り長く観賞が可能で重宝する花だ。

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有料エリア(屋外)のメインはサンパチェンスだったのだが、

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花の状態が良くなかったため、他の宿根草をメインにしよう。

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と言っても物珍しい花はなく、相応に馴染みのある花たちが

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自然に咲いているところを、風に弄ばれながら撮っていった。

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いつも行く公園で見られる花も多かったが、

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咲く場所が違うと受ける印象も幾らか変わるようだ。

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富士山の麓に居るということに、知らず高揚した感覚が、

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いつもより観察眼の曇りを緩和してくれたならイイけどね。

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地域柄か、花に夢中になる虫たちが多いように感じた。

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蝶や蜂は言うに及ばず、蟻や羽虫やカメムシやカナブン、

カマキリや蜘蛛やてんとう虫、そしてそれらを狙うトカゲとか。

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そう大きくもない宿根園も彼らにとっては小宇宙なのかも。

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僕らはつい、虫は狭い世界に生きているんだなと考えるが、

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限られた領域を「全世界」と信じて暮らすことは悪い事なのか？

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果たせぬ夢を見るよりも、与えられた環境を疑わず、

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知恵と身体を存分に使い、毎日を精一杯生き抜くことに、

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自分はむしろ嫉妬にも似た憧憬を覚えてしまう。

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まぁ自分自身の器の小ささを露呈しているということなんだろうね。

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富士五湖周辺にも確実に秋の足音が近づいている。

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ふとした拍子に聞こえてくる虫の声やちょっとした風にも

もう夏の気配を感じることはなかった。

【３１】





富士山頂からもあと僅かで冠雪の声が聞こえてくることだろう。



※EOS 5DsR　SIGMA APO MACRO 150㎜ F2.8 EX DG OS HSM【Top/1-8/12-30】
　EOS 5D MarkⅢ　EF24㎜ F1.4L Ⅱ USM【9-11/31】


（了）