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2017年1月15日（日）。


強烈な寒波が列島を覆った日。

無謀にも神代に散歩に出かけた。



LEICA Qは、つくづく不思議なカメラだと思う。

【１】





LEICAという老舗メーカー品でありながら、

AFが利いてマクロまで撮影が出来る。

挙句、一応手ブレ補正にも対応しているなんて（笑）

【２】






生粋のLEICA使いの方からすれば、甘ちゃんもいいところだ。

コンデジのくせにEVF付きフルサイズで、

レンズはなんと！Summilux 28㎜ F1.7なのだ。

普通に考えれば、F1.7とはいえレンズだけでもバーゲンプライスだ。

【３】





国内メーカーの最新の製品と比べれば、

笑ってしまうような使い勝手の悪さもあるのだが、

LEICA製品としては特筆すべきフレンドリーさを備える、

稀有な立ち位置にある存在なのである。

【４】





しかし、単焦点のコンデジにしては大きく重い。

その割に動作はもっさり遅い。

もちろんM(M-P)よりは遥かにキビキビしているが。

【５】





さらにレンズが沈胴式ではなく鏡胴も太いため妙に嵩張る。

自分の所有するレンジファインダー用の各レンズと比べても、

３まわり程は大きなガラをしている。

【６】






出してくる画は、コントラストの高い鮮やかなものが多い。

【７】





これも通常のレンジファインダー機とは一線を画す。

【８】





いわゆるコッテリ系のコンデジ的味付けだ。

【９】





むろん好き嫌いはあるだろうが、


LEICAらしくない現代的な描写だとも言える。

【１０】





センサーサイズの恩恵か、はたまたレンズの明るさか、

奥行きや立体感の表現はサイズ以上のものを感じる。

【１１】





広角域をカバーするカメラとしては、

なかなか優秀な部類なのではないだろうか。

【１２】





28㎜の焦点距離から普通はスナップショットを考えるのだが、

これは個人的にはあまり魅力を感じない。

【１３】





何より大きさを踏まえると
「ポケットからさっと取り出して撮る」使い方は、

流石に無理があるし、ある程度ポイントを押さえたショットの方が、

このカメラの特性には合っているように思える。

【１４】





レンズが明るめなので開放付近だとややボケた出来になってしまうし、

深度を稼ごうと絞って撮るとブレの吸収が十分でないことがある。

【１５】





要はそこまで神経を使わないにしても、どこにフォーカスするかは弁えて、

構図設定した方がこのカメラの良い所を引き出せそうに感じるのだ。

【１６】






LEICAも時代の流れを汲んで、一皮むけた機能性を身に付けようと、

それなりに試行錯誤しているのだと思うのだが、

彼らのコアコンピテンシーを考えたとき、

並み居る最新の機種と同じ土俵で戦おうとする愚は、

決して犯さないで欲しいと思うことしきりだ（苦笑）

【１７】






フルサイズのEOS、APS-CのX、モノクロ専門の246の狭間にあって、

なかなか出動の機会がないのが最も残念な事実かも知れない。

【１８】





あれ？気付いたら、風景を語らずカメラ談義になってしまった(汗)



※Leica Q（Typ 116）


（了）