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2017年9月16日（土）。

雨の降り始めるまでと、

緩い予定で出かけた写活で、

僅かばかりの曼珠沙華に出逢った。

今年は9月頭に一輪だけの曼珠沙華を見て、

その後、高幡不動でも僅かな群生を観た。




関東で曼珠沙華と言えば、日高の巾着田が最も有名だろう。

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それに比べてここで見た群落はなんとつましいことか。。。

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たった数百株ばかりの紅白の花がひっそりと咲いていた。

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初めてこの場所で曼珠沙華を見たのは4-5年前だったか。

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曼珠沙華は花期が短いため毎年確認出来るものでもなく、

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たまたまこうして出かけて来たときに運良く出逢えるか否か、

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まさに毎年の偶然に左右されているようだ。

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今年も忘れていたわけではないのだが、鮮やかな赤を目にして、

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あぁそうか、もうそんな季節になったのか、と実感したのだった。

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巾着田に出かける際は、機材は何を持参するか、何時に出るのか、

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天気はどうだろう、車か電車か、寒くないかと色々考えてしまう。

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それに比べ出たとこ勝負のここの曼珠沙華は、自分にとって、

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気取らず気負わず、言わば「普段着」の花になる。

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咲いているのかどうかを事前に確認する術もないうえ、

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それを目的に動くこともなく、行き当たりばったりの出逢いなのだ。

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機材もそのとき手許にあるものを使うしかない。

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繰り返しになるが、だから今回の花たちは普段着の曼珠沙華だ。

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何百万本の群生は圧巻だけど、ある種ブランド制服の軍団のようだ。

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一方、普段通りの、そしてあるがままの花たちには、

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柔らかな健気さと力強い生命力を感じてしまう。

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いずれにしても、普段着は、とても素朴で素敵なものだ。

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いつも普段着のココロを忘れないでいたい…ネ。



※ Canon EOS 5DsR　SIGMA APO 180㎜ F2.8 EX DG OS HSM


（了）