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2017年10月28日（土）。

以前のブログの続きで熱帯睡蓮の回。

前回は近接撮影の画像のみ掲載したので、

今回はやや距離をあけた画たちを集めた。



今までもこうだっただろうか？

【１】





【２】





よく覚えてない。。。

【３】





【４】





池に低い位置からいくつかライトの灯りが当てられていた。

【５】





間近にある睡蓮を照らす目論見のようだが、

【６】





光源が睡蓮のサイズに比しかなり大きめであるため、

【７】





溢れた光が対象の睡蓮の遥か先まで到達している。

【８】







睡蓮池に湛えられた水は、粘度を急速に上げながら、

【９】





その全体を烏の羽色に変え、ゆっくりとなだらかに波打つ。

【１０】





水自体が深く静かに呼吸をするかのように。。。

【１１】








これにより撮る位置を変えると雰囲気の違った写真が撮れる。

【１２】





まるで月明かりに照らされた自然の池のようにも、

【１３】





小さな舞台でスポットライトを浴びた劇団員のようにも、

【１４】





色違いの睡蓮たちが何か密かな会話をかわしているようにも、

【１５】





幻想小説のひとコマを切り取ったようにも見えてしまった。

【１６】





山奥の森に人知れずある池に木立の上から月光が注がれる。

【１７】





池には色とりどりの睡蓮が咲き誇り、

【１８】





彼らは静寂の水面で池と同期する静かな呼吸をただ繰り返す。

【１９】





月が動き、光の道がゆっくりと移動を始めると、

【２０】





睡蓮にもドラマチックな光と影のコントラストが現れる。

【２１】





光の当たる花弁は鮮やかな色を一層露わにし、

【２２】





影のそれは闇の粒子に身体を溶け込ませてしまう。

【２３】





そんな幻想を抱きながら、彼らの生の一瞬を肌に感じていた。

【２４】





たった数日花を開いた睡蓮との偶然の出逢いは、

【２５】





まさに一期一会の時間のいたずらのようだ。

【２６】





いつにも増して花数の多かった睡蓮たちの放つ微かな芳香が、

【２７】





無意識に深い呼吸をした自分の肺の奥に入り込んで、

【２８】





不思議な幻想を見せてくれたのかも知れない。

【２９】





この日の睡蓮はしっとりと幻想を纏っていた…。

【３０】





今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。



※Canon EOS 5DsR　Canon EF100-400㎜ F4.5-5.6L IS Ⅱ USM


（了）