
2018年9月1日(土)。
着服などの不正防止のため、
一定期間職場を離脱せよ!
という「有難い」規程がある。
しばらく前までは普通に形骸化していたけれど、
さすがに今は年に一度は5営業日連続で休まざるを得ない。
折角休暇を取得できるのであれば、やはり出かけない手はない。
ということで、今回は道南を訪ねることにした。
そう、数日ののちに、未曾有の事態に遭遇すると知る由もなく。。。
そもそも「道南」ってどこよ?という方も多いだろうから、
訪問先を明確にしておくと、主に函館と洞爺近辺とした。
道南というエリア定義はもともとハッキリしないようだ(^^;)
道南とは基本的に渡島と檜山だと理解していたが、
後志や胆振・日高を含む、より広域を指すことも多いらしい。
という観点で言えば、今回はその広義の道南を旅することになる。
実は旅の目的地を選ぶのにやや迷いがあった。
特に道東とは、どちらにすべきか直前まで思い悩んだ。
最後の決め手となったのは、過去の訪問時期の違いだった。
道東には30年近く前に、夫婦で、しかもフェリーで訪れている。
一方道南は、家内は子供の頃、自分は高校時代が最後。
自然のダイナミックさに惹かれるのは明らかに道東だったけど、
道南にはセピア色になったノスタルジックな想い出があった。
10時過ぎに羽田を発ち、11:30前には函館に着いた。
今回は久しぶりに青組フライトで新鮮な感じがした。
毎回のことだけれど、空港でレンタカーをピックアップ。
函館の街に向けて旅が始まった。
本当は到着したら地元の回転寿司でも、なんて思っていたが、
機内食を平らげてしまったため、このチョイスはなしに(苦笑)
当日のホテルは函館市内の湯の川温泉に取っていた。
同温泉は函館空港にほど近いため、一旦ここを通り過ぎ、
函館の中心部を掠めて、大沼へと向かうことにした。
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初めて北海道を訪れた高校時代、函館本線の車窓から見た大沼。
駒ケ岳を背に北の大地に広がる大沼に心惹かれた。
そして「いつかここに降り立ちたい」と思ったことを覚えている。
長い年月が経過したが、ようやくその積年の想いが遂げられた。
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台風21号が近づきつつあったが、この日は素晴らしい天気!
高く青い空と屹立する駒ケ岳と蒼き大沼が織りなす光景は、
まさに高校時代に誓った再訪成就の抜群のコンディションだった。
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2つの周回コースをゆっくりと廻り、道南屈指の美景を楽しんだ。
所々、秋の足音を忍ばせる植物たちに心和ませ、
ボーっと生きている証しに複数箇所を蚊に刺されながら、
本当に気持ちの良い時間を過ごすことができた。
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ひとしきり歩いて、駅前にある老舗の「沼の家」で休憩。
名物の大沼だんごを食してみたが、、、うまし!
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さぁ車に戻って函館に引き返そう。
今回のレンタカーはジェットブラックマイカのデミオ。
低グレードだったけど、必要にして十分かも知れない。
パワーはないけど、これも街中では不自由はないしね^ ^
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そして、函館湯の川温泉に。
箱根や熱海、湯河原辺りを想像すると少し拍子抜けするような、
よく言えば自然体で函館の街に溶け込んだ温泉地だった。
ホテルそのものは、ちょっとしたスペースの意匠やラウンジに、
それなりの気遣いや旅という冒険心をくすぐる小物が置かれ、
決して居心地の悪いものではなかったけどね。
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部屋や掛け流しのバスからはまだ青い海が見えていた。
いやそれどころか、遠く青森までも望むことができた(^ ^)
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夕食は海鮮中心のブッフェ方式だった。
嫌いではないけど、貧乏性のためつい食べ過ぎてしまう。
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お腹も満たされたところで、ホテル内を探索してみた。
まだ3年しか経っていないとのことで、キレイな館内だった。
ロビーやラウンジも小ぢんまりしているが、落ち着いていた。
凝った小物も高価すぎずチープすぎず「頃合い」で、
ちょうど良い緊張感と親しみやすさを併せ持っていた。
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翌日もホテルは変わるが同じ函館市内に泊まる。
北斗のトラピストを覗き、その後は少し遠出をして、
松前から檜山江差を周る計画を立てていた。
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旅は始まったばかり、どんな明日が待っているだろう…。
つづく…。
FUJIFILM X-H1 FUJINON XF16-55㎜ F2.8 R LM WR & XF100-400㎜ F4.5-5.6 R LM OIS WR
(了)