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2022年06月14日 イイね!

【最終回】Spring Roses 2022 ⑪「オールドローズ」と「モダンローズ」の境界

【最終回】Spring Roses 2022 ⑪「オールドローズ」と「モダンローズ」の境界
2022年5月22日(日)。

長々続けてきたバラと世界史も

ようやくこれが最終回となります。

もう少しなのでご容赦のほどm(_ _)m



ここまで触れてきた歴史上のバラは全て「オールドローズ」となる。

一方、僕らが花屋で手に取るバラの殆どは「モダンローズ」になる。

果たして、何をもって「オールド」で、はたまた「モダン」なのか?

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この二つの違いは、ヨーロッパが中国バラに接する前後にある。

モダンローズ第1号は1867年にフランスで作出された“ラ・フランス”。

これ以降に作出されたバラをモダンローズ、

これ以前に作出されたバラやオールドローズ同士の交配種をオールドローズと呼ぶ。


“ラ・フランス”がなぜモダンローズ第1号なのかというと、中国バラと欧州バラの

性質を両方併せ持った初めての「ハイブリッドティー」系統になるからだ。

先に触れた通り、中国バラとヨーロッパのバラの出会いは革命的な出来事であり、

ラ・フランスのビフォーアフターでバラの多様性に大きな差が生じているのだ。

その記念すべきハイブリッドティー誕生を、新たな源流、

つまり、モダンローズの「始まり」=分岐点として位置づけたわけだ。


先述のように花屋のバラの切り花の大半は、保ちがよく生産しやすいモダンローズ。

オールドローズは香料の原料やガーデン用に生産されているのが実情である。

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少し話を転換させよう。

世界で一番花を贈る日=バレンタインの花といえば、真っ赤なスタンダードバラ。

・・・
なのだが、バラの長い歴史を見ると、

 ・剣弁高芯咲き  ・真っ赤な花色  ・冬にも花を咲かせる四季咲き性


などはすべて“バラの革命”以降に中国のバラからもたらされた性質なので、

バレンタインに赤バラを贈りあえるようになったのは割と最近のことと分かる。

加えて、バラの品種改良が西洋ほど盛んではないまま明治時代を迎えた日本では、

こうした西洋バラは高価な贅沢品であり、購入できるのは皇族や華族のみだった。

また切り花としてデパートなどで販売されるようになったのが大正時代、

庶民に洋花を贈りあう習慣が浸透したのは昭和になってからだと言われている。


という歴史を知ると、真っ赤なバラを贈るも贈られるも、

「贈る」自信や「贈られる」ありがたさが変わってくる感じもするかな。

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そうそう、最近よく聞くワードに「イングリッシュローズ」がある。

これは、オールドローズやモダンローズと何が違うのか?

イングリッシュローズとは、 英の育種会社デビットオースチン社が生み出した

「モダンローズでありながらオールドローズのような柔らかい花型をしたバラ」だ。

イングリッシュガーデンブームに伴って、草花になじむ優しい花型、樹形が、

日本でも大変なブームになっていると思う。客観的に言えば、新しい系統ではなく、

ある育種会社が作ったモダンローズのいちシリーズ名に過ぎない。

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そう、イングリッシュローズに特有なのが「ミルラの香り」と呼ばれる独特な匂い。

ミルラはミイラに塗る保存薬のことだけど、そう言われても正直ピンと来ないよね。

それにこの例えにはちょっとばかり腰がひける(汗)


真偽のほどは定かではないけど、美白効果があるという説もあるので、

機会があればぜひその真偽を確かめてみるのも悪くない、かも(挑)

もちろん、あくまで自己責任でお願いしますm(_ _)m

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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

これでバラの世界史連動連載記事はおしまい・・・デス。

暫くはスポットでバラを掲載することもあると思いますが、

多くの画を載せるのは、これで秋バラまでお預けということになります。



FUJIFILM X-T4 FUJINON XF50-140㎜ F2.8 R LM OIS WR + XF1.4x



(了)
Posted at 2022/06/14 06:30:23 | トラックバック(0) | 花・樹・草・葉・実 etc. | 趣味

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何シテル?   01/01 16:57
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