台風１５号、最大の警戒を要する

映像は、気象庁が提供する各種気象データを編集したものです。

気象庁・22:50発表の22:00の実況によると、非常に強い台風１５号は、室戸岬の南・約320km（北緯：30度30分(30.5度)、東経：133度40分(133.7度)）にあって、北東へ25km/h(14kt)で進んでいます。
中心気圧・940hPa
中心付近の最大風速・50m/s(95kt)
最大瞬間風速・70m/s(135kt)
25m/s以上の暴風域・全域：150km(80NM)
15m/s以上の強風域・南東側：520km(280NM)、北西側：370km(200NM)
と観測されています。

この後、紀伊半島に近づき、明日（21日）のお昼頃には、東海地方に接近し、その後、上陸する可能性もある予報が出ています。

この台風１５号は、行く手を大陸からの高気圧に阻まれ南大東島近海で停滞しながら成長を続けていました。
奄美大島近海から四国沖に至る間、勢力を更に強めました。
日本近海の海水温が高いことと、南からの暖かい空気が、北緯20度から30度付近の小笠原から沖縄にかけての海域に降下しやすくなっていることが原因と考えられます。

また、偏西風は、樺太付近を吹いており、強い大陸からの高気圧と共に台風が北上し難い要素が多かったと思います。

ここに来て、大陸からの高気圧が更に張り出し、太平洋高気圧の勢力が弱まり、日本海側に停滞していた前線が南下したことにより、前線（冷たい気団と暖かい気団の境目、この場合は、大気の状態が不安定な亀裂と考えても良いです）に沿って、台風は、一気に北上を開始しました。

冷たい空気と暖かい空気が激しくぶつかり合うことで、非常に激しい降雨が、前線に沿って広範囲に、そして、長時間、予想されます。

今月初めの台風１２号の影響により地盤が緩んでいる箇所、堤防や土止め等の防災施設に被害が出ている箇所、そして、紀伊半島の様に土石流の被害が予想される箇所等々多々あります。

最新の気象情報に注意すると伴に、最大の警戒態勢で対処する必要があると思われます。

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