５月は舞の誕生月

舞は5月生まれだったから、

生きていてくれたなら、

今月が18回目の誕生月だった。

※今回の写真の撮影日2016年5月7日




舞が星になってしまって、

【１】





3ヶ月以上の時が経った。

【２】





早いようで遅く、遅いようで早い、

【３】





ぼんやりとした時間の流れだった。

【４】





僕らの胸にぽっかりと空いた穴は

【５】





終始埋まることがなく、

【６】





今でも何かの拍子に

【７】





つい彼女を目で探してしまう。

【８】






それでもきっと少しずつ、

【９】





目に見えない程に僅かずつ、

【１０】





心の傷は癒え始めたのかも知れない。

【１１】






昨晩は夢を見た。

【１２】





家内が菜々を抱き、

【１３】





自分が舞を抱いて浜辺に立ち、

【１４】





何故か横に動く夕陽を追いかけている夢。

【１５】






菜々と舞のために花を手向けよう。

【１６】





貴重で高価な花などではなく、

【１７】





野山や公園で見かけた花を。

【１８】






菜々は首を伸ばしてクンクン鼻を鳴らし、

【１９】





一生懸命に匂いを嗅ぐだろう。

【２０】





鼻先に花粉を付けてクシャミをするかな。

【２１】






舞は、花弁をチラッと見て、もっと別の

【２２】





興味を引くものを探す仕草をするだろう。

【２３】





時折「どうすればいいの？」という顔で、

【２４】





こちらを振り返るかも知れない。

【２５】





いや、唐突に蕾を咥えてしまうかな(笑)

【２６】






あのスイセンは今はないけれど、

【２７】





お前たちが旅立つときに持たせた

【２８】





愛らしいパステル調の花のように、

【２９】





沢山の種類の鮮やかな花を贈ろうと思う。

【３０】






菜々も舞も、いなくなってしまった今でさえ、

【３１】





僕らのかけがえのない大切な家族だから…。

【番外】舞の最後の遠出 静岡県島田市にて





※EOS 5D MarkⅢ　EF100-400㎜ F4.5-5.6L IS Ⅱ USM


（了）