雨粒を残して…

2020年12月6日（日）。

空模様がいまひとつだったため、

早々にかえで園を諦めバラ園へ。

バラなら光が強過ぎない方がいい、

安易にそう考え被写体を切替えた。

正否の別なく、本人的には納得済み。




思いのほか雨の残った前日土曜日。

その後も一気に回復するでもなく、どんよりと雲が垂れ込めていた。

一夜明けていくらか雲は薄くなっていたが、陽光は控えめだった。


だから、だろう。

名残りのバラは、自らの花びらに数え切れないほどの雨粒を載せていた。

最盛期を越えてきた花たちに、初冬の雨が再び瑞々しい生気を与えている。

大小の雫を湛えたバラは、スパンコールの舞台衣装を纏ったようで、

僅かな風に揺らぎながら、薄日にさえきらきらと光輝いていた。


雨粒が主役の一風変わったローズ・ストーリー…。

過ぎゆく秋を惜しむように。。。






















































今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。



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（了）