2023年5月13日(土)。
最終日は天気予報通りの曇天。
まぁ雨が降ってないだけマシか。
雨天でなければ寺社巡りもできる。
ということで、最終日の午前中は、前日行きそびれた方面へ。
京都駅からJR湖西線で山科に出て、京阪バスに乗り換え。
地下鉄東西線で小野まで行く方法もあったのだが、
徒歩環境が分からなかったので、勝手を知ったバスで。
(醍醐寺から山科に戻る際、随心院の横を何度か通っている)
随心院バス邸で下車。2-3分で拝観口に着く。
ちなみに随心院口というバス停もあるが、坂を登ることになるので避けるが吉。
随心院は絶世の美女と伝えられる小野小町との縁が深い。
小野小町は俗に言う世界三大美女のひとり(+クレオパトラ&楊貴妃)。
そもそも生きた時代も国も違うのに誰がどんな基準で選定したのか?😅
まぁ三大晩年悲劇女史という方が正しい気もするけどね。
とにかく、境内のあちらこちらにその縁の一端が垣間見える。
同院では令和5年度「春期京都非公開文化財特別公開」として、
重要文化財の本尊『如意輪観世音』と『阿弥陀如来坐像』が公開されていた。
写真撮影はNG。
随心院といえば、だるま商店が描いた斬新な襖絵が有名。
あまりに映えるのでリクエストが殺到し、撮影禁止だったものが解禁になったとか。
「能の間」に奉納されている「極彩色梅匂小町絵図」がそれ。
この時は「花咲く京都」の一環で「
花の間2023」開催中💐
ちなみに、照明や部屋の花は、残念ながら総て造花です。
(花の間全景)
(障子がスゴいことになっていた)
感想は、、、「まぁ一応観たな」というところ。
う〜ん、何というか、本来脇役のはずの襖絵に頼り過ぎてるのでは?
話題性から映え好きの一見さんは一定数集められるかも知れないが、
その回転スピードには限界がありそうだし、参拝目的を考えると、
その方たちがリピーターになってくれる確率はかなり低いと思う。
逆に純粋に京都や仏像や寺社好きの人たちを遠ざけてしまう可能性もある。
僕らも再訪はないだろうなと境外に出た時点で思ってしまった…。
もちろん単なる私見だし、余計なお世話以外の何ものでもないんだけど。
折角小野近辺にまで来たのだからと、勧修寺に寄ることにした。
桜の時季に「行ってみようかな」と思いつつ未訪問だったので。
随心院からは歩いて10分ほど(勧修寺=かじゅうじ)。
ここも門跡寺院だったのかと初めて認識💦
何かなぁ〜、ほったらかし参拝的な扱いが心地よかった(笑)
商売(?)っ気がないのか、御朱印などの掲示も一切ないし、
尋ねると「今住職が不在なので、書き置きしかないんです」と。
いや、あるんじゃん!いいですよ、それでもちろん!
目立つ位置にあるこれが本堂?いや違った、宸殿=明正殿だった。
ん?何か書いてある。えーと、
「宸殿:元禄10年1月に明正天皇の御殿を下賜されたもので江戸時代初期の御所の建物です」
ふむふむ、なるほど。で、、、真ん中の小さな黒板に、
「この建物は明治5年2月5日に開校された市立勧修小学校の校舎です」
・・・へっ? なぬ? そうなの? つ、つまり御所が小学校として使われてたわけね。
結構大事なことを、さらりと言ってくれるよねー🙌 しかも小さな黒板に手書きで。
ははぁ〜ん、普通に見せかけて、ここんちはなかなかの曲者とみた💡
で、本堂は何処に?と思って徘徊すると、あった!
らしからぬちょいと引っ込んだところにひっそりと。
えーと、ここには仕掛けはないな。
本堂の対面側にはこんな方々。さらにひっそり。こちらも大丈夫。
これは開けたところにある観音堂。
本尊は観世音菩薩像。色白だけど、トラップはなし。
物の本によると、徳川光圀から贈られた勧修寺型燈籠があるとのことだが、
え〜っと、、、あったあった!これだ。
って、あったんだけど、ほぼハイビャクシンに覆われちゃってるじゃん😭
なんかその「ここから観ると良いですよ」的な案内とかしないの?
少なくとも燈籠のいわれとか蘊蓄とか書いた方がいいんじゃない??
まずそのまま通り過ぎられちゃうけど、それでもイイの???
謙虚なのか無造作なのか、トラップなのか、ますます解釈が難しい🤨
でもなかなかいいよ、本来の寺のありようみたいなものを感じるよ。
ド派手な襖絵がなくても、十分魅力的だと思う🎶
境内の氷室池周りには、青鷺が過去一にたくさん営巣しており、
雛が餌をねだる声がすごい勢いで辺りに響き渡っていた(爆)
家内が動画を撮ったのだが、雛は逝ってる眼で親鳥の喉に嘴を突っ込んでいた😳
水鳥たちも安心して暮らしているようで、勧修寺の懐の深さを見たかも(๑>◡<๑)
(氷室池)
(一体何羽の鷺がいるでしょうか?w)
さてと、そろそろ小野駅まで歩いてバスで山科まで戻り、
JR琵琶湖線で京都に帰り、ホテルをチェックアウトしないと。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
FUJIFILM GFX100S FUJINON GF32-64㎜ F4 R LM WR
(了)