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2022年06月01日 イイね!

Spring Roses 2022 ④帝政ローマ〜ネロとバラ

Spring Roses 2022 ④帝政ローマ〜ネロとバラ
2022年5月14日(土)。

今回も相変わらずバラの歴史について。

古代ギリシャから帝政ローマの時代へ。

お腹一杯?ですよね?でも序の口です。



古代ローマの博物学者、プリニウス(AD23-79)は『博物誌』で、

バラについて詳しく述べている。それによれば、バラのように香りのある花は、

名誉・栄光の証である花冠として使われることが多く、頭痛や二日酔いを

抑える薬草としての効果も期待して、宴会でも着用されていたとのことだ。


つまり、花の美しさにはほとんどノータッチだったギリシャの哲人に対し、

作物としてだけでなく、観賞用の植栽法や装飾美についても触れているわけだ。


ローマ人は、バラの上で眠り、歩き、食事をしたといわれるほどのバラ好きで、

湯水のようにバラを使っていたことが伺える(羨)


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またプリニウスは「一番人気はこれ、次に人気なのは安価なこのバラ」

などとバラの価格に触れており、バラの花が園芸作物であったこと、

質がよく安価なバラを海外からも輸入していただろうことなどが分かる。

この時代にはもうバラを生産し、販売し、輸出入していたとはね。

所説あるが、当時の西洋バラはロサ・ガリカ、ロサ・アルバ、ロサ・ダマスセナ、

ロサ・ピンピネリフォリアなどいずれも一季咲きだったとされる。

よって、ひとつの産地だけでは新鮮な花を長く確保できず、輸入先を変えていた。


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ところで、皇帝の中でも暴君と名高いのは5代皇帝ネロ(37~68年)。


彼は「バラ狂い」と呼ばれるほどバラの花がお気に入りで、バラ風呂に入り、

バラの香油を塗り、酒やデザートに加工までしてバラを豪奢に楽しんだ。

民衆からの搾取無くして成り立たない生活だよね。

ローマ帝国史上最悪最凶の皇帝と言われる第23代皇帝ヘリオガバルスは、

一説では宴会の天井に張った幕に何トンものバラを仕込み、宴会中に幕を切り、

落としたバラで客人が窒息死するのを眺めていたなどと言われている。

いつの世にも暴君やそれもどきはいるものだ…繰り返すけどいつの世にもね。


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今日明日は、久しぶりに関西3都への出張です。

昼の本町から夕の三宮、夜京都に入り、明日の昼に京都から淀屋橋へ、

最後は再び本町へと移動し、夜の新幹線で帰宅する予定です。

前回(昨年末)は時間が押して昼食も摂れなかったので、

可能な限り今回はオンスケで動きたいものです。

来週広島/博多への出張が控え、来月も何ヶ所かの予定が入り始めるなど、

徐々に業務がコロナ前に戻りつつあるのを実感しています。



今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。



つづく・・・。



FUJIFILM GFX50SⅡ FUJINON GF120㎜ F4 R LM OIS WR Macro


(了)
Posted at 2022/06/01 07:01:17 | トラックバック(0) | 花・樹・草・葉・実 etc. | 趣味
2022年05月30日 イイね!

Spring Roses 2022 ③古代ギリシャ~偉人・哲人とバラ

Spring Roses 2022 ③古代ギリシャ~偉人・哲人とバラ
2022年5月14日(土)。

引き続きバラの歴史振り返り。

前回同様古代ギリシャの時代。

古代ギリシャと言えば偉人かな。



特に、ソクラテスやプラトンといった哲学者たちが有名だよね。


ギリシャの哲学者は、概念や内面世界を探求する狭義の哲学だけではなく、

世界は何でできているか、何で動いているか、という数学や自然科学も

追及する学究集団だったようだ。


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アリストテレスは「生物学の父」とも呼ばれる哲学者の一人で、

マケドニアの偉大なアレキサンダー大王の家庭教師を務めていた。


アレキサンダーは東方遠征で制圧したペルシアやエジプトの文化を

ギリシャへ持ち帰ったが、この中には現地の珍しい動植物も含まれており、

家庭教師のアリストテレスに調査してもらったり、

見解を求めたりしていたという。


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遠征で征服した大国ペルシアは、紀元前12世紀頃から既にバラを栽培していた。

アレキサンダー大王は征服した国の文化を抑圧せず、

むしろギリシャ文化との融合を進めていたということから、

ペルシアのバラやバラ文化もギリシャでの普及が進んだはず。


前回記載の通り、ギリシャ神話には既にバラが登場するので、

欧州の人々がバラに触れるのはこれが初めてではなかっただろうが、

この時代にバラを始めとした植物への見識が広がったことは間違いないようだ。


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なお、アリストテレスは著作でバラの性質を解説しつつも、

「花の美しさ」には特に触れていない。さすが科学者だわ(笑)


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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

つづく・・・。



FUJIFILM GFX50SⅡ FUJINON GF120㎜ F4 R LM OIS WR Macro



(了)
Posted at 2022/05/30 19:15:04 | トラックバック(0) | 花・樹・草・葉・実 etc. | 趣味
2022年05月28日 イイね!

Spring Roses 2022 ②ギリシャ神話~アフロディーテとバラ

Spring Roses 2022 ②ギリシャ神話~アフロディーテとバラ
2022年5月14日(土)。

またもやバラの歴史について。

前回は最古の記録から始めたので、

今回は古代ギリシャの時代へ移る。



木馬の中に隠れて浮かれた敵を打ち負かした「トロイの木馬」でお馴染み、

古代ギリシアの叙事詩「イリアス」には、女神アフロディーテが放置された

遺体を憐れんで、バラの香油を塗り、野犬から守ったという記述がある。


香油ね、なるほど。でも当時は精油を抽出する技術がないわけだから、

現在のアロマオイルやエッセンシャルオイルの類いではなく、

単純に油にバラの香りを移したものだったと思われる。

なんにせよ、こんな遥か昔から人々はバラの香りや薬効を活用していた。


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ギリシャ神話ではアフロディーテ誕生時にバラも一緒に生まれたと言われ、

ボッティチェリの「ヴィーナス誕生」には白いバラの花が描かれている。


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美の女神アフロディーテとバラにまつわるエピソードは他にも残る。。。


色々な神々と浮名を流していたアフロディーテは、

軍神マルスとの逢引きを、子のキューピッドに目撃されている。


キューピッドは沈黙の神ハポクラテスに自分がこの秘密を漏らさぬよう頼み、

そのお礼として赤いバラを贈ったとされる。


この神話から「バラの下」という言葉やバラ自体が「秘密」という意味を持ち、

ギリシャ人は秘密の会合をする時はバラを天井に飾って、

「ここで話すことは口外しない」という暗黙の了解を表したと言われている。


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また別の有名なエピソードとしては、花の女神フローラと青いバラの伝説がある。


フローラが愛していたニンフ(精霊)が亡くなった時、嘆き悲しんだ彼女は、

ニンフをバラに変え、花びらに様々な色を与えたが、青は悲しみの色として、

これを選ばなかった。これによって、青いバラは存在しないのだとか。

実際バラには青の色素を作る仕組みがないわけだから、不思議な一致である。


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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

つづく・・・。



FUJIFILM GFX50SⅡ FUJINON GF120㎜ F4 R LM OIS WR Macro



(了)
Posted at 2022/05/28 19:10:03 | トラックバック(0) | 花・樹・草・葉・実 etc. | 趣味
2022年05月27日 イイね!

Spring Roses 2022 ①バラと人の関わりは文明の始まりとともに!?

Spring Roses 2022 ①バラと人の関わりは文明の始まりとともに!?
2022年5月14日(土)。

この日は3年ぶりに開催された

神代の春のバラフェスタに出向いた。

やっぱり春のバラは豪華だね🌹



先に種明かしをすると、14日/15日/22日と3度フェスタを訪問した。

以下の通り日毎にカメラとレンズを替え、とにかくバラ三昧の2週末を過ごした。

14日 GFX50SⅡ + GF120㎜ F4
15日 GFX100S + GF250㎜ F4
22日 X-T4 + XF50-140㎜ F2.8 + XF1.4x


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その結果、これまでにないバラの撮影枚数に達してしまったため、

「バラ世界史」に乗せた壮大な連作で掲載していこうと思う(笑)

記述と掲載する写真にはバラという以外関連性はないため、

画はあくまでも記録画像に過ぎません。ご了承ください。


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何回シリーズになるか正確には分からないが、おそらく10は下らないかと(汗)

完全無欠の趣味域となるため、お付き合いいただく際はほどほどがお薦めです。

なお本シリーズは、とある生花市場運営会社のHPをベースに、

『宮廷画家ルドゥーテとバラの物語』中村美砂子/『薔薇のパルファム』蓬田勝之

などの文献、動画を含むネット情報、Wikiなどを参考に、

自分なりに理解、咀嚼、そして時系列にまとめ編集したものです。

よって、情報の真偽を保証するものではありません。予めご了承ください。


記念すべき第1回目は、最も古い時代の話に触れておきたいと思う。

すなわち、バラと人との関係の始まりについて…。


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人とバラの絆が垣間見えるのは、歴史をどんどん遡って、

なな、なんと古代メソポタミア・ミノア文明の頃になる。メソポ…マヂカ⁉︎


エジプトはファイユームのこの時代の墓地からバラの花束の遺物が発見されており、

人々は古代メソポタミアの時代から手向け花としてバラを使っていたのだ。


紀元前3000年頃だから、我が国だと縄文時代になるよね。

バラと人類の歴史は、僕らが教科書で一番最初に習う時代、

そんな大昔から既に始まっていたということが分かっている。

バラという種の誕生が約7,000万年前~約3,500万年前で、

一方、墓地に草花を飾った最古の例が約1万2000年前と言われるから、

証拠として残ってはいないだけで、さらにずっと古くから、

美しいバラを何らかの形で利用する習慣はあったのかも知れない。

ちなみに、古代メソポタミアの王を主人公にした英雄譚「ギルガメッシュ叙事詩」に

バラの棘の記述があり、これが世界史に残されている最古のバラという言葉になる。


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もうあまりに古すぎて理解の域を超えているような・・・。

そりゃ人がバラに惹かれるわけだと改めて納得だね。


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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

つづく・・・。



FUJIFILM GFX50SⅡ FUJINON GF120㎜ F4 R LM OIS WR Macro


(了)
Posted at 2022/05/27 06:41:22 | トラックバック(0) | 花・樹・草・葉・実 etc. | 趣味
2022年05月25日 イイね!

春花 Collection Ⅱ vol.3

春花 Collection Ⅱ vol.3
2022年5月3日(祝)。

春の花コレクション2の第三弾。

今回は樹木はなく野草と園芸種。

地味/派手取り混ぜての掲載です。

とはいえ(晩)春なのでポップに、

そしてカラフルにいってみたい♪



冒頭は、ちょっとレアなところで栽培の禁止されている芥子。

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ご存知の通りモルヒネを含有するため、あへん法で規制される。

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見た目はヒナゲシなので、誤って(?)栽培する例もあるとか。

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今回はこうして写真が撮れているが、これは期間限定の措置(一重柵外から撮影)で、

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普段は二重柵で囲われネットもかかり、監視カメラでがっちりガードされている。

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半身に木漏れ日を浴びる真っ白な大輪のテッセン(クレマチス:風車)。

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足元にたくさん芽吹いていたチャイブ。

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北海道を思い出させるハマナス(ハマナシ)。

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夏が近づくと、、、大露草。

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再掲だけど、サクラソウの群生(もう終わりだね)。

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鮮やかなガーベラたち。

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青空に映えるムラサキエンドウ。

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小さなケキツネノボタン。

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最終盤になったコダチクリスマスローズ。

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チョウジソウに似たイソトマ。

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可愛らしいロックローズ。

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集会中のオステススペルマム。

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レッドキャンピオン。

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極小のイワカラクサ。

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またもや再掲になるけど、カリフォルニアポピー(ハナビシソウ)。

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たわわなカランコエ。

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最後は、早くも咲き始めた紫陽花にて。

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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。



FUJIFILM X-T4 FUJINON XF70-300㎜ F4-5.6 R LM OIS WR


(了)
Posted at 2022/05/25 21:05:50 | トラックバック(0) | 花・樹・草・葉・実 etc. | 日記

プロフィール

「↑×2 なぜか以前の投稿が再掲されてしまいました。新年早々失礼しましたm(__)m」
何シテル?   01/01 16:57
【現在休止中です】 ・原則として「何シテル?」、同日内の過剰な多投稿、誹謗中傷と思しきもの  などは閲覧いたしません。 ・フォローバックが条件のフォローに...
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