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公園に寒桜が2種咲いていた。


寒緋桜とは全く異なる姿。


何れも見事な彩度で輝いていた。






【１】





例年、染井吉野の開花情報に一喜一憂していたが、

こんな素敵な寒桜もあったんだ。

【２】





色合いといい、花付きといい、愛らしく艶やかな桜だ。

【３】





寒桜という名称は、もっと控えめで地味な印象を与えるが、

現実の花には、「華」があった。

【４】






桜という花に寄せる想いは、人それぞれ。

【５】





長い冬を終えてようやく春を迎えた開放感を伴うか、

出会いや別れの記憶を伴うものであることが多い。

【６】





人は、桜を単純に季節の花として捉えるのではなく、

ある情景のひとコマとして心に刻むことが多いのだろう。

【７】






寒桜の開花は、まだ少し冷える早春に始まる。

【８】





そして新たな記憶を紡ぐプロローグとして、鮮やかに花開く。

【９】





過ぎし早春への憧憬は、いつしか寒桜の華に回帰してゆく・・・。

【１０】






《番外編》

もう終わってしまったハズの紅梅が、たった１本鮮やかな花を付けていた。

淡い寒桜の花色と対照的な、情熱的にも見える紅い花がなぜか心に残ってしまった。

【１１】





※EOS 5D MarkⅢ　EF100-400㎜ F4.5-5.6L IS Ⅱ USM


（了）