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家内に教えられ前々から

一度訪れてみたいと思っていた

目黒雅叙園の百段階段。





偶然の事態が重なって期せず訪問、撮影することができた。

もともとこの日は、ある業界の最大手社が全額出資する

ニュービジネス企業のTopの方と食事をする約束になっていた。

しかし当日になって先方都合にて中止→時間調整→場所変更と

目まぐるしく予定が変わり、結局「新宿のホテルでのパワーランチ」

から「目黒雅叙園での茶飲み話」に落ち着くことになったもの。

正直この暑い日中にわざわざ目黒まで行かなければならないことに

少々面倒くささは覚えたものの、先方都合では仕方がない。

（因みにこのTopの方とは以前より親交がありごく親しい間柄）


だが結果的にこれが大正解だった。

世の中この先に何が待ち受けているか全くわからない。

雅叙園に着くと入口に『和のあかり×百段階段展』（写真撮影可）

なる看板が掲げられていた。

係の方に確認すると、記載の通り三脚やストロボはNGなれど、

個人利用の手持ち撮影ならは全時間帯OKとのことだった。

これまで百段階段の訪問を躊躇っていた最大の理由は「撮影禁止」だった。

ディナーなどのパッケージで撮影可能な時間帯がないわけではなかったが、

ごく限定的で、企画展に気づいた時点で既に終わっていたりしたものだ。

それが何と、今回は自由に撮影が可能とのこと。

さらに当日は偶然にもいつものコンデジではないCameraを持っていた！

この時点で既に、某社長とのティータイムは、自分の関心事から

すっかりスコープアウトされていた（もうしわけないいつかあなうめしますから）。

掛け値なしに面白い会話をスピーディーにさせていただき、

舌を噛みそうな名前のハーブの香りのするお茶を火傷覚悟でガブ飲みし、

なぜか急ぐ自分を見つめる社長の怪訝な目つきを振り切って、

誠に有意義なお茶時間をC63のベタ踏みばりにかっ飛ばす結果に・・・。


と只管長い前説になってしまったが、漸く念願の百段階段に立つことになった。

【１】





階段は全部で９９段、部屋は７つ設えてある。

「和のあかり×百段階段展」は、各部屋と展示物がセットになっている。

全てを紹介できないため、適宜セレクトしたものを２分割で掲載したい。

第１回目の今回は、以下の５つの部屋に展示されたあかりをまとめて掲載する。


１）頂上の間×提灯のあかり（山口七夕＆柳井金魚ちょうちん祭り）

【２】





【３】





【４】






２）漁樵の間（青森ねぶた祭り）

【５】





【６】






３）草丘の間（江戸風鈴とアートの竹林）

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【９】






４）十畝の間（江戸切子・かんざし・組子・漆）

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５）静水の間（中里繪魯洲の世界）

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【１９】





個人的な好みでいうなら、静水の間が非常に刺さった気がする。

暗過ぎるほどの室内が幽玄の青い月明かりで薄ぼんやりと照らされ、

仏壇状の開閉箱に納められた人型のアートと屏風を映す水晶玉が浮かぶ。

部屋には白檀に似た香のかおりが緩やかに漂っていた。


他の間を含め、掲載以外にも多くの興味深い作品や部屋の装飾があった。

能書きはともかく、次回は残る２つの間を紹介したい。


To be continued…



※EOS 6D　SIGMA Art 35㎜ F1.4 DG HSM


（了）