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国道463号線を所沢から川越方面に

向かって進んで行くと入間市駅手前

左手にその街並みは忽然と現れる。





入間市東町にある通称ジョンソンタウンである。

【１】





何の予備知識もなくこの一角を目にしたなら、

多くの方が「米軍の施設だろう」と受け止めるのではないだろうか。

【２】





まさにその景観は、小規模ながらアメリカの郊外の街並みを彷彿とさせる。

【３】






ここはもともと米軍のジョンソン基地（現航空自衛隊入間基地）に勤める

軍人用のアメリカンハウスが建てられていた場所。

【４】





1978年米軍の撤収に伴い、この地も入間市に返還されたのである。

【５】





返還された古民家は一般賃貸住宅とされていたが、老朽化が進み廃墟化した。

【６】






1996年からリフォームが進められ、再び賃貸住宅エリアとして活性化が図られる。

【７】





古民家のリフォームとともに平成ハウスと呼ばれる棟を新築し、住民を増やし、

様々な気の利いたショップを誘致するなど、街全体の再開発が行われたのである。

【８】





その結果、若い家族やアーティスト、アメカジ好きの住民が定着することになる。

【９】





そして今年の５月には都市景観大賞都市空間部門において、

大賞（国土交通大臣賞）を受賞するに至ったのである。

【１０】





受賞時「荒廃した困難な状態を克服し、文化遺産を改修・保全して、

文化的で魅力あふれる景観を生み出した価値ある事例」と評された。

【１１】






初めてこの地を訪れたが、異国的な雰囲気が保持された独特の場所という感想だ。

【１２】





ここに店を構えるオーナーそして住民いずれもが、この街の景観やコンセプトを

一定の枠組みの中に収めようと努力されていることがよく分かる。

【１３】





一見の観光客が垣間見る非日常の空間は、そこに関わるあらゆる方々の

日常の努力が積み重なってはじめて実現されることなのだ。

【１４】





日々の生活を守りながら非日常も演出することは、決して楽なことではない。

【１５】






この街に少なからず興味を覚えたため、後日続編をアップしたい。

【１６】





次回は、当該コミュニティが目指すライフスタイルを確認してみたいと思う。

【１７】





to be continued…


※Leica　Q（Typ116）


（了）