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8月最終日、所用にて出掛けた際、

前々一度訪れてみたいと思っていた

栃木市に立ち寄る機会を得た。





栃木市は栃木県南部に位置する人口16万人ほどの街だ。


東北自動車道を栃木ICで降りると、程なく栃木市中心部に辿り着く。

道中雨が降ったり止んだりの生憎の空模様であったが、

散策を始める頃には、何とかその雨も一時休憩してくれた。

時間の関係で滞在できるのは1時間以内。

効率よく廻る必要があったため、観光案内所のMapを片手に歩いた。


まず訪れたのは近龍寺。

【１】





この寺にはかの文豪山本有三氏の墓がある。

低い雲とあまりの静けさに心細くなるほどだった。

【２】






続いて県庁堀と旧栃木町役場（現市役所別館）。

【３】





かつての栃木県庁の名残りで錦鯉の泳ぐ堀が巡る。

【４】





県都が宇都宮に移ったあと、県庁跡地に建てられた木造の町役場が郷愁を誘う。

時計塔と女学生を遠景で。

【５】






《はみ出しコメント》

A県にA市が存在する場合、例外なく県庁所在地はA市だと思っていたが、
前述の通り、栃木の場合は宇都宮市が県庁所在地である。
ブログ内容には何ら関係ないが、他にこのような例があるのかと気になった。




こちらは、栃木鬼瓦。

【６】





江戸末期、良質な粘土が発見されたことから地域の伝統工芸となっている。

【７】






その後は巴波川に沿って街並みを楽しんだ。

【８】





川の両岸には遊歩道が敷設され、ぐるりと見所を廻れるようだ。

【９】





蔵の街として紹介されるものの多くは、この川沿いの光景を掲載している。

【１０】





商都の中心には川があるものだが、栃木も例外ではない。

【１１】





巴波川の舟運が交易を盛んにし、街の発展に大きく寄与したことだろう。

【１２】





今、本格的な蔵造りの街並みを堪能できるエリアは限定的になっているが、

江戸や南東北との物質輸送で栄えた往時の活気は、蔵の格子が知っている。

【１３】





枝垂柳の揺れる粋な小径は、街の賑わいをいまに伝える。

【１４】






とにかく天候が優れず、まだ16:00前だというのに薄暗くなっていたが、

却って古風な蔵の味を身近に感じられる環境に恵まれたと言えなくもない。

【１５】





巴波川を中心とした商都栃木の栄華は、セピア色になってなお懐かしい・・・。

【１６】







《番外編》

栃木の街を歩きながら見つけた気になる看板類。

【１７】





特に意味はないのだが、無視も出来ない存在感（笑）

【１８】





何れも負けず劣らず曲者の雰囲気を纏っていた。

【１９】





最もお気に入りは（ある筋では有名な）こちらのお店（いや、店じゃないか、汗）

【２０】






栃木路、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

【２１】





※Leica　Q（Typ116）


（了）