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弥生（やよい）は陰暦3月の異称。


あまり不自然に思わず使っているが、

その語源としては諸説があるようだ。



※写真は全て3/13に撮影したもので、本文と直接的な関連はありません。



3月になると様々な草木が一斉に花を開く。

【１】※開花寸前のチオノドクサ・ルシリエ





たった1週間の違いで咲く花の顔触れも変わってしまうことも。

【２】※ウチワノキ





だから出来るだけ旬の被写体を記録的に残していきたい。

【３】※アカバナミツマタ






さて、ここからは本格的（？）な雑文。

【４】






弥生という言葉をあらためて考えると、、、

【５】





もっともポピュラーと言える「弥生の節句」、

丁度この頃の山を例える「弥生山」、

俳句で使われる行く春を惜しむ「弥生尽」、

変わった所ではホトトギスの別称「弥生過鳥」、

歌舞伎界の「弥生狂言」などなど。

【６】※トサミズキ






弥生は正確には陰暦の3月末から4月にあたるが、

【７】※ツルニチニチソウ





まぁ春の終盤全般を指すようだ。

【８】





弥生の節句や弥生狂言は3/3だから、

春の終盤というのはどうか？と反論もありそうだが、

【９】





旧暦3月自体が、晩春や季春と言われることからも、

それはほぼ間違いないだろうと思う。

【１０】※オオカンザクラ






さてその語源であるが、まず「ややおひ」説なるもの。

やや=漸・おひ=成長を表し、植物が芽吹くことを指してのこと。

【１１】





次に「やまいろえひ」説。

山が冬の単色から徐々に色付くことを指してのこと=山色酔。

【１２】※馬酔木





主流は「いやおひ」説のようだ。

草木がいよいよ（=いや）生い茂る（=おひ）という意味だ。

【１３】





どの説も呼び名が変容し「やよひ」になったとしている。

【１４】※ユキヤナギ






古い書物、例えば日本書紀では3月をヤヨヒとしているようだが、

古事記や万葉集にはそうした記載はない。

【１５】





一方、枕草子に「やよひ三日はうらうらとのどかに照りたる」と

記されるなど、平安以降は用例が多く見られるようになる。

【１６】※アオイスミレ





しかしそれがいつ弥生という漢字になったかは判らないようだ。

【１７】※勿忘草






仕事や実生活において「よく判らない」ことは出来るだけ

【１８】





避けたいものだが、やよひ→弥生についてはそれも１つの

【１９】※サクラソウ





「春霞み」と受けとめて鷹揚にやり過ごすのが粋かも知れない。

【２０】※雪割草






毎々駄文・乱文にお付き合いいただきありがとうございます。

次回以降も駄文は続く…。

【２１】





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（了）