もう9日目。
報道番組や各紙電子版などで惨状を見ては
いまだに朝から泪がとまらなかったりします。
阪神淡路の震災の頃は、自分はまだ高校生だったから、怖い怖いと友達と言い合いながらも、殆ど実感が無かった。災害としての直接的な影響が殆どなかったからかな。
不謹慎だけど、冗談交じりに揶揄することもあった。
子供だったから・・・。
でも、今回の地震は本当に怖い。
今までは大概の事ではうろたえる事が無い、達観と静観が自分の感情をコントロールしている冷たい部類の人間だったと、自認していた積りだけど・・・
関東でも感じたことが無い位揺れたという事もあるし、止まらない余震。
家族や、友達や・・・
今は護りたいもの、失いたくないものが出来てしまったからかも知れない。
あの悲鳴や慟哭はもう他人事じゃないんだ・・・
気丈に振舞ってきたんだけど、かなりの心的ストレスだったんだと思う。
初めの一週間は腹痛に頭痛、連日の悪夢や回復しない疲労感がずっと続いた。
怖かったんだ。
暖かかった土曜日、イヴを連れて久しぶりに裏山を散歩しました。
余震があるたびに、見えない脅威に向かって唸っていたイヴ。
TVの緊急速報が入る前にはもう気付くんだね、動物は。
不思議なんだよ、人が喋るみたいにモゴモゴ念仏のように唸るんだ。
そして、余震が大きくてヤバめな時は、ヒューヒューと悲痛な声を出して人の足元まで駆けて来て、早く抱き上げろって仕草をするんだよ。
二本足で立ち上がって、前足で、ひとの膝の辺りを引っ掻くようにするんだ。
「早くはやく!」って。
土曜日は本当に暖かかった。
本当に厳しかった今年の冬の最後を締めくくった絶望と破壊の神様に、
これでもう立ち去ってくださいと願った。
イヴと一緒に。
わかっています。
平和も悲しみも、私たちの都合。
昇っては沈む太陽と月、引いては返す波に潮の満ち引き。
それが自然。
わかっています。
世界とは残酷な物だと。
冷たい冬が役目を終えたのならば、早く緞帳を降ろしてください。
暖かい希望を早く届けて。
弱った小さな命たちの所に。
ずぶ濡れで震える彼らの元に。
先進と発展の尻拭いに怯えるあの空に。
全てを失ったなんて思わないで。
あきらめなければ、必ずそこから先があるんだ。
細胞が一つでも残っていれば、大きな大樹になりうる植物のように、
毎日何千分の一、何万分の一づつでもいいから、
少しずつ取り戻して、あらたに芽を出して欲しい。
命とは諦めない事なんだ。
http://www.washingtonpost.com/world/massive-rescue-cleanup-efforts-underway-in-japan/2011/03/12/AB2d0aS_gallery.html#photo=136
僕はこの写真を見たとき、涙が溢れて溢れてしょうがなかった。
朝、会社に向かう原付バイクのヘルメットの中でも、思い出しては瞳から想いが溢れた。
何が出来るんだ・・・。
彼女の笑顔が一刻も早く戻りますようにと、願う事しか出来ない。
せめて、彼女が最後まで諦めませんように。
イヴだって、どんな時も諦めない。
きっと、僕達が諦めない事が、
彼らに命を分けてあげる事なんだ。
これから頑張らなきゃ・・・いつも通りじゃ間に合わないねこりゃ。
僕達はこれからだよきっと。
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Nature's | 日記
Posted at
2011/03/20 15:47:18