出先での不動は嫌なものだが、本当にどうにもできないパターンは珍しい。
エンジンブローの際には流石に自走出来なかったけど、軽いクラッシュ位なら、大概は帰っては来られるからね。
まぁ、最近は保険の特約が充実してるんで、やたら苦労するくらいなら、さっさとレッカーで帰ってきた方が早いんだけど、何となく屈辱ではあるw
大昔に、正月の御殿場でハチロクが全電源を喪失して立ち往生した時に、誰も友人が捕まらず、必死にセブンイレブンでメインハーネスのトラブルシューティングをしてた事を思い出しました。
前オーナー作業の、オーディオまわりの切りっぱなしの配線が短絡して、常時電源がショート。
ハーネステープの奥にぐるぐる巻きに隠してあるB端子のヒューズ切れを、何とか突き止めて帰ってこられたんだった。
20年間やってることが変わってないな・・・。
そんな訳で、週末は手一杯なので、急遽クラッチ休暇を申請。
慣れた手つきでミッションを引きずり下ろします。
問題のレリーズベアリングはどうなっているのか。
ちょっと見慣れない絵に違和感を覚えます。
ボールベアリングが中でバラバラになってるな。。。
ダイヤフラムを引っ張るスリーブがすっぽ抜けてカバー側に残っていました。
ベアリングが痩せすぎたか、スリーブの溝が掘れ過ぎたか・・・
最後には抜けてしまうんですね。
前回のカバーディスク交換時にベアリングを再使用したことが敗因です・・・。
こんな当たり前の事をしなかった自分が恥ずかしいですが、
前回整備時に準備していたものが不良で使えなかったりと、予定外が重なり、
どうせ整備も多いので、寿命前にまた着脱があるだろうと踏んでの再使用だったんですが、
随分引っ張ってしまいましたね・・・。
そして今回のもうひとつの目玉は、只のオープンデフに成り下がっていたDCCDの交換。
これは、この際にやらないと後では絶対やらないであろう。
このストックは、以前miner氏より譲り受けた完全作動品。
バックラッシュシムの調整がどうとか聞いていたんですが、外したものと寸法が完全同一ぽかったので、元のシムでそのまま組み込みました。
ううむ、これはいい貰い物でした。
大事に使わせてもらいます。
ミッションさえ完成してしまえば、あとは組み戻すだけですね。
必ずと言っていいほどゴロゴロになっているパイロットベアリング。
意外と外れてこなくて、炙ってスラハンで引っ掛けて取り外し。
ツルツルになっているフライホイールの当たり面にちょっとペーパーを当てると、初期馴染みが早くなってガッチリ食いつくようになります。
新品カバー、ディスク、ベアリング。
前回交換時、カバー・ディスクは新車外し品を貰ったものなので、実はちゃんと新品でオーバーホールするのは初めてだったりするwww
新品の厚みは8.4ミリ。
4.5万キロで6.7ミリに。
つまり、自分の乗り方だと、5万キロで約2ミリ減ってる計算です。
最初のディスクは13万5千キロでリベットが出たので、10万キロ使ったらそろそろ交換を考えた方が良さそうです。
そして、レリーズベアリングは必ず毎回交換ww
そして組付け。
ドラシャや、ペラ、フロントパイプなど、結構外したものが多いので大変だよね。
そして予想外にも終わっていたレリーズシリンダー。
レリーズベアリング破損でピストンが飛び出してしまったのを押し戻すときに、
不用意に押し戻したのが良くなかったんだね・・・。
ピストンシールが齧って切れてました・・・。
何故かストックがあって助かったw
何とか組み戻せました。
しかし、毎度のことながら苦戦するシリンダーのエア抜き。
何度やっても抜けないんで吠えていたんですが、
ちょっと冷静になって、インタークーラーを外し、レリーズシリンダーのボルトも外してフリーに。
そのままクラッチペダルを踏むとまたピストンが出てしまうんで、
先にブリーダーを緩め、ニップルを一番高い角度にしてゆっくりポンピングしてみます。
これで一発でしたw
なんだよ、車載状態で抜けないものって先に言ってくれよ・・・。
深夜にまたクズ共がワラワラと集まってきてまた寝不足に・・・。
整備の基本の大事さを省みる内容でした。
Posted at 2015/04/09 03:02:23 | |
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