同じ週にクラッチ交換2台となりました・・・
もう若くもないのでホントにキツイ。
しかし、重なってしまったものは仕方がない。
そもそも、ヲレのGCが想定外だっただけのことで、キツイなら自分のを後回しにすれば良かっただけの事。
どうしてもクルマが必要な生活をしてる訳でもないので、ヒマになるまで放置でも良かった訳だけど、時期が悪いんだよね・・・
しかし、今みたいな桜の季節に出かけられないのは、厳しい。
春のいざないは、何にも代え難いと思ってしまう。
そんな特殊なモチベーションの元、今日も油に手を汚すのである。
いつも面倒を見ているアルトワークス。
初年度は平成10年で、ウチのイプ太郎と同級生である。
ウチの子ほど距離を伸ばしてはいないとは言え、10万キロはとっくに超えてる訳で、軽自動車というちょっと貧弱な車両規格から見ると、各部の疲れはGC8以上に深刻と言える。
ここ数年の徹底的なメンテナンスにも関わらず、まだあるぞ、まだあるぞと畳み掛けてくる。
そろそろ大詰めといった所だろう。
オーナーもよく頑張ったと、言ってやりたいくらいだ。
フロント横置きエンジンのミッションの脱着は、通常は非常に工賃が高く、
維持断念の第一要因となっている。
いったい何故なのか?
それは、
殆どの場合がエンジンごとの脱着になるからである。
あれだけ走っていたFFレビントレノ、EF・EG・EKシビック、CE・CNランサー、EPスターレット。
一体どこに行ったんだ???
不思議なほど見なくなった。
答えは難しくない、
整備断念で廃車になっているだけである。
クラッチ交換で15万とか20万とか言われてしまうのである。
車両の現在の価値を超えてしまったら、
大概は廃車なのだ。
アルトワークスも、軽だとナメて掛かると非常に困難な整備となる。
3気筒とは言え、フレームの間ギリギリに直列エンジンとトランスミッションが詰め込まれており、エンジンルームは見るからにぎゅうぎゅう詰めである。
Vベルト交換さえ、おいそれとは行かない厳しいレイアウトだ。
これを、今回は手間と時間の関係でミッションだけ降ろして作業することになりました。。。(((゜Д゜;)))
トランスミッションを外すためには、ミッションへの接続部と周辺補機類を全て外し、ベルハウジング接続部アクセスの為のスペースを確保しなくてはなりません。
足回りをバラしてドライブシャフトを抜き取り、シフトリンケージやフロントパイプ、クラッチワイヤーなどを分離し、インタークーラーやラジエター、デストリビューターなどを外してスペースをつくります。
あとは、スピードメーターのギヤとかバックランプのコネクターなどを外せば、ベルハウジングとミッションマウントのボルトだけ。
ま、「だけ」って内容じゃないけどね・・・
エンジンごと降ろすとなると、難しさはないけどこの3倍くらいバラさないといけないので、そうとう時間もらわないと出来ない感じになる。
一日しか預かれないんで、肚決めてやるしかないわ!
エンジンマウントやメンバーのボルトを限界まで緩めてバールやジャッキでうまく傾けてコジって漸く外れてくるトランスミッション。
工夫しないと外れてこない知恵の輪スタイルは割と想定内だったので、それほど苦戦せず着陸へ。
ドラシャのブーツが若干切れてるのか、グリスが飛び散った跡がある。
クラッチのレリーズ機構。
まるでオートバイのように、ワイヤー式でダイヤフラムを押している。
ここはレリーズベアリングを替えるだけだけど、動きが渋くなることが多いので、充分に清掃してグリスアップしておきました。
今回、クラッチディスクは殆ど減っておらず、恐らく新品時より1ミリ程度減っただけという程のフェーシングの残山でした。
10ウン万キロも使っておきながらその程度の減りってちょっと考えにくいので、もしかしたら一回交換の機会があったものの、ディスクのみを交換したんではないだろうか???
と勘ぐってみる。
つまりカバーは再使用。
そして、ヘタって滑るようになったと。
そのセンが一番疑わしい・・・。
まぁ・・・今回は軽量フライホイール込みで、すべて交換するので、向こう10万キロくらいは安心して乗れるでしょう。
併せてリフレッシュのシフトリンケージブッシュまわり。
3.2キログラムのフライホイールと相まって、カチカチと気持ちのいいシフトチェンジが楽しめるはず。
これは絶対にやるべき!
しかし・・・やはりと言うか、ミッションとエンジンのドッキングに大苦戦。。。
クラッチディスクの芯はちゃんと出てる筈なのに、狭いフレームの間でメンドラの水平が出せずどうしても入らない・・・
ミッションから出てるスタッドボルトも邪魔なんだよな・・・。
何度もチャレンジしては入っていかないので、メンドラのスプラインの縁と、ディスクのスプラインの入口をベルトサンダーでバリ取りして角を取り、べったりグリスアップ。
これで漸く接合できました・・・。
FFって何でも大変でサイアクだよ~。
組み上がりが夜中になりました・・・。