2012年08月05日
ホイル塗装の注意点。。。
今日は(も?)長いです。(^o^;
ホイルメーカ純正カラーで満足できない方,
お持ちのホイルがなんか汚くなってきちゃったな~ということで塗り替えをしようとか思っている方・・・
そんなあなたに,私の失敗談をお話します。
できればホイルを塗る前に,読んでもらいたい内容です。
ワイド化後,純正ホイルで履けるのがなくなってしまい,社外ホイルを買いました。
Gram Lights の57D。。。黒にしたかったですが,ラインナップになく,買った後に塗りました。
その模様はこちら。。。
ホイル塗装でお悩み中。。。
ホイル塗れました。
簡単に剥がれてしまっては困るので,
近所のホイル塗装を専門でやっている工場でパウダー塗装をしてもらいました。
キレイに塗りあがってきましたよ。
ボディの外板に塗るような塗装と比べ, パウダー塗装は塗膜が厚いのが特徴です。
内側もしっかりと・・・ハブ側のブレーキローター(私の場合はワイトレ)との当たり面までしっかりと・・・
艶有り黒で塗られていました。
あ~ここは塗らなくてもよかったのに・・・
ここで,この後何が起こるか気が付いた人はすごいです。
機械的センスを感じます。
機械系エンジニアを職業としていながら・・・私にはこの後起こることが予想できませんでした。。。
それから数回走りに行ったんですが・・・
走り終わってホイルを外すと,スペーサーがホイル側にくっつくんですよ。
サーキット走行をすると,ブレーキローターはかなりの高温になりますから,
塗装の耐熱温度を超え,融けて再度固まるようなことが起こるんだと思います。
外そうと思っても,けっこう強力に張り付いています。
プラハンで叩いて外してました。
外したところがこんな感じ。
↓ホイル側
塗装の一部が剥がれているのがわかりますね。
↓ワイトレ側
剥がれた塗装がワイトレ側に張り付いているのがわかりますね。
少なくとも,塗装が剥がれるという不具合が起こっているわけですから,
この時点で,本来塗るべきでない部位に塗っているこの塗装は剥がすという対処をすべきでした。
しかし,
「剥がすの面倒だなぁ・・・。」(^-^;
というものぐさ君が邪魔をし,そのままに。。。
あまり引っ張ってもいけませんから,そろそろ答えを言います。
以上を放置したおかげで,”ハブボルトの緩み”が発生することになったんです。
え!?また!?
事件はまた”おわら”で起こりました。
1年前,ハブボルトが緩んだまま走り,R32GTRホイルとハブボルトをダメにしたあの”おわら”で。。。
1年前は走りたいあまりに慌ててタイヤ交換したことによりホイルナットを締め忘れたからでした。
今回はちゃんと締めたんですよ。
なのに起こったんです。
ボルト&ナットって,緩むとダメです。
設計は締め付けた状態で,締め付けられたもの同士の摩擦(今回の場合はホイルとロータ(ワイトレ))で
持たせる設計です。緩んだらボルトは持ちません。
ボルト&ナットが緩んだ状態ってどんな状態でしょう?
ナットと締め付けられたものに隙間があって,ガタがある状態だと思います。
ナットが緩んで隙間ができることでそれが起こります。通常はそうです。
なので・・・緩まないように,トルクレンチなどでちゃんと締めます。
・・・が,今回の場合は,いくらちゃんと締めてもダメなんです。
なぜなら,
「締め付けられているものの厚さが変わってしまったから」
なんです。
ナットが緩んでガタが出るのではなく,締め付けられているもののほうが薄くなってしまい,
ガタが発生する場合でも,ボルトが緩んだのと同じことが起こってしまうんです。
図解するとこうです。↓
静止状態ではブレーキロータとホイルにはガタはありません。
しかし,走行してコーナを旋回すると,路面を通してコーナリングフォースが働きます。
それにより,ホイルには倒されるような力が発生します。
塗膜,それも剥がれかけの均一でない塗膜では,この力により押し込まれ,厚さが変わります。
塗膜の厚さが変わってしまうことで,ナットにはガタが発生します。
これにより,ホイルは暴れ,本来はブレーキロータとの摩擦力で支えられるべきホイルは,
ハブボルトそのもののせん断力で支えられることになります。
ハブボルトはせん断力ではホイルを支えきれず,ハブボルトは折れます。(今回折れはしませんでしたが。)
ホイル側はハブボルトの通る穴が叩かれて,変形します。
気付いたときには,ホイルは使えなくなり,ハブボルトはネジ山が潰れてしまっていました。
原因は違いますが,せっかく塗ったホイルを1本ダメにしてしまいましたとさ。。。(>_<)
そんなわけで,昨日,まだ無事だったホイルの塗装を剥がしました。
こんなスクレーパを使って剥がしました。
パウダー塗装なので,剥がしにくかったですが,20分/1本くらいで剥がせましたよ。
当然,ワイトレ側についた塗装も剥がしておきました。(´-`;)トホホ
これからホイルを塗る方で,お店で塗ってもらう方は,ここを塗らないようお願いしてください。
これからホイルを塗る方で,DIYする方は,ここをマスキングしてください。
もう塗ってしまった方は履く前に点検して,必要なら塗装を剥がしてください。
もう履いてしまった方は外して・・・点検してみてください。
あ~あ・・・せっかく塗ったのに。。。(ToT)
当然ながら,後から買い足したGram Lights 57DR(元からセミグロスブラック)のほうは・・・
ここは塗っていませんでした。。。
あ~あ・・・私,しょうもないトラブル多いですね。。。バカだなぁ。。。(>_<)
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トラブル事例&延命化 | 日記
Posted at
2012/08/05 23:46:24
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