連合艦隊司令長官室跡

「連合艦隊司令部跡」等でアップしている通り、慶應・日吉キャンパスには、戦争末期の連合艦隊司令部の遺構があります。

1944年（昭和19年）、木更津沖に停泊していた軽巡洋艦「大淀」を最後に、連合艦隊司令部は、陸に揚がってしまいます。
マリアナ沖海戦での大敗で、マリアナ諸島が占拠され、サイパン、グアム、テニアンが、米軍の日本本土空襲の基地となり、もはや空襲を避けることが出来ない情勢となっていました。

日吉には、昭和19年9月29日に移転し、昭和20年8月15日の終戦まで、レイテ沖海戦、大和の沖縄特攻（菊水作戦）等の指揮が、日吉から行われました。

結果論に過ぎないですが、連合艦隊司令部が陸に揚がるのは良いとして（艦隊司令部が必ずしも水上艦船である必要はない）、空襲を避ける為、地下壕…となると、これは、制海権も制空権も喪失している訳ですから、この時点で勝敗が明らかであったと思います。

現在から当時を無責任に非難することは、すべきではないと考えますが、あまりにも精神論的な突撃必勝の考えで、しかも指令部は、前線に比べれば遥かに安全な場所で、死地にある将兵を指揮する
こんな無責任が、勝てる戦を負けにし、負ける戦を更に負けにしたと思います。

現在の組織を見た時、これと同じ様相が随所に見られる様な感じがしてなりません（苦笑）

※追記
フォトギャラリーに、
10081101連合艦隊司令部跡
を、アップしました。

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