第三管区巡視船艇・航空機展示総合訓練（海難救助・海上防災訓練）

5月21日の「第三管区巡視船艇・航空機展示総合訓練」の様子をアップします。

今回は「海難救助・海上防災訓練」の様子です。

「編隊航行・飛行訓練」を視閲した船隊が、次の訓練を視閲する為、転舵します。
訓練参加船艇も位置につきます。

訓練は、小型タンカー（タグボードが火災想定船の役をしています）で爆発、火災が発生した想定で行われました。

まずは、第一段階の訓練「人命救助訓練」です。
爆発の衝撃で、タンカーから乗組員１名が海上に投げ出され、救助を待っている想定です。

PLH02「つがる」搭載、シコルスキー76D、MH919「はいたか」が飛来し、要救助者をヘリから降下して救助します。

ロープ等を使用して高所から降下することをリペリングと言います（略してリペ）。
下が平坦な地上であれば、ヘリを空中に停止（ホバーリング）させて真下に降下させれば良いのですが、下は海面、動き（波）があります。
従って、ヘリを前進させながら降下させ、タイミングを合わせて着水させる方法（スライドリペ）で要救助のもとに降下しました。
これは大変技術を要する高度な方法で、海で活動する海上保安庁のお家芸とも呼ばれる降下方法です。

要救助者を無事、ヘリに吊り上げ、最寄りの医療機関に搬送する想定で、第一段階が終わりました。

その頃、火災想定船で再び爆発炎上
船内に乗組員１名が取り残されている想定です。

第三管区所属の大型の消防艇FL01「ひりゅう」（横浜）先頭に、PC51「よど」（鹿島）、CL50「はまかぜ」（横浜）が消火活動を行います。

鎮火確認と有毒ガスの有無の検知確認を行い、安全を確保します。

羽田航空基地所属、スーパーピューマ225、MH691「いぬわし」が飛来し、取り残された乗組員１名の救助を行います。
今度は、火災想定船の船首甲板にロープを固定して降下する定地リペ降下を行いました。

動画は、要救助者を吊り上げるところを撮影しています。


MH691「いぬわし」は、要救助者を近くで救難活動に参加していたPL10「ぶこう」に搬送することになりました。
PL10「ぶこう」の後部甲板は、ヘリが着船できる構造になっています。
無事、着船し訓練が終了しました。

次の訓練を視閲する為、再び船隊は転舵します。

このとき、PLH02「つがる」はお日様を船体に浴びていて、とても綺麗に写すことが出来ました。
























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