
池袋で発生した高齢者による暴走車両で多くの方が死傷した事故、幼い命まで失われたことに悲しみがたえません。
改めて、失われた命のご冥福と怪我をされた方々の1日も早い回復をお祈り致します。
この事故、マスコミが悪過ぎると思います。
人の命が失われている重大事故を起こした運転手を○○さんと呼べば、そりゃ~世の中は感情的にもなるでしょう。
しかも煽る様な形で事故を起こした運転手の経歴を出し、あたかも経歴故に逮捕されない、特別扱いをされている
上級国民なんて言う俗語まで出て煽りに煽った感じがします。
確かに警察が完全公平かと言われれば、疑問を抱くことを幾つも経験しているので、絶対正義と主張しませんが、この事故に関しては、もう少し正しい報道をして欲しいものです。
まず逮捕と言うことが何に基づいて行われるか、ちゃんと刑事訴訟法の解釈と説明ほした上で扱って欲しいです。
仮に現行犯逮捕(これも刑事訴訟法で何が現行犯逮捕なのか要件、誰が逮捕できるのか、逮捕後の処理が規定されている)したとします。
警察は48時間以内に取調べを済ませ、72時間以内に検察に送らなければなりません。
検察は、原則10日の勾留期間中に起訴するか否か判断しなければなりません。
勾留延期が認められても合計20日間、極めて重い犯罪の場合、更に5日間、合計25日間で、対処しなければなりません。
今回の様に、第一当事者が大怪我をして入院しているような状態で逮捕すれば、この時間の制約を簡単に消化してしまいますし、第一、そのような状態では逃走、証拠隠滅(これは異論がありますが)の危険性が少ないので逮捕せず、聴取が可能な状態に回復後、処置するのが通例です。
なぜ、これを報道しないのか不思議でなりません。
次に大赦、特赦
間もなく御代替わりがあります。
政府は秋に恩赦法に基づいた処理を検討している旨、発表しております。
恩赦と言う処置はないですからね
恩赦は、あくまで法令名
そして、これが逮捕しない理由と勘違いしている低知能な方もいるようですが、よくよく法令の定義を読んで下さい(字が読めれば)。
特赦であれば、有罪判決を受けていなければ対象になりませんし、より広い範囲に影響のある大赦であっても刑事被告として捜査の対象でないと免訴の対象になりません。
つまり、逮捕した方が、この場合、免訴できる対象になると言うことで、これを理解していないのは、なんと浅はかな感じです(苦笑)
この高齢者の肩を持つ義理はありませんが、正しくない情報で煽りまくるのは愚の骨頂としか思えないです。
平成最後の昭和の日にそんなことを思いました。
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Posted at
2019/04/30 02:53:01