東京証券取引所（デリバティブ）で障害発生

映像は、「写真素材 足成」で提供されている素材を使用しています。

既報の通り、東京証券取引所で、09:22～10:55の間、株価指数や日本国債の先物などデリバティブ（金融派生商品）の取引が全面停止しました。

原因は、デリバティブ取引システム（Tdex+システム）と、構内ネットワーク（arrownet）の間に設置されているL3SWのハード障害だったそうです。

このL3SWも冗長化されていて、本番系に異常が発生した際は、死活監視により、自動的に待機系に切り替わる設計になっていたそうですが、切り替わらなかった為、障害の影響を大きくしてしまった様です。

因みに、製造元は、日立製作所とＮＥＣの合弁企業であるアラクサラネットワークス
納品と保守は、日立製作所が行っています。

さて、この障害、チョット冷や汗ものでした。

一般に、東京証券取引所（東証）のシステムと言うと過去の輝かしい障害実績で富士通と思う方が多い様ですが、これは素人の考え（お蔭で助かっている部分も多々あるので、普段は、敢えて訂正しません）で、実際には、複数メーカーが関わって、業務やサービス単位で、システムを構築しています。

丁度、障害が発生し、第一報がニュース等で流れ始めた頃、私はお客様へのデータ処理技術の説明会に出ていました。
この説明会の中では、あるメーカーの製品の紹介（技術説明）と、導入事例を説明していて、もし、お客様から、この東証の件を聞かれたら、説明会の本来の趣旨から外れてしまう可能性もありました。

何処のメーカの担当部分かを含めて状況（原因）が把握できていなかったので、フォローも難しかったと思います。

全く関わっていないシステムでも大規模障害が発生すると、その社会的インパクトから担当業務が影響を受けることもあり、ドッキとしてしまいます。

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