「ふじ丸」引退まで、あと僅か

日本チャータークルーズが運航する「ふじ丸」（総トン数：2,3235t）は、今年6月で引退します。

長引く不況に加え震災の影響も加わり、チャータークルーズの需要が減少していることが背景にある様です。

「ふじ丸」は、1989年に戦後初の本格的外航客船として就航した日本のクルーズ客船の先駆的存在の船です。
バブル経済の破綻とクルーズ客船ブームの始まりが重なったことが、日本のクルーズ客船にとって不運で、当時、建造された船の多くが既に日本にありませんし、その後、新造船の建造もありません。

日本のクルーズ客船は、外国のクルーズ客船に比べ、サービスレベルが高いとされていますが、その分、割高感が強く、また、クルーズ客船人口（市場）が、世界の主流となりつつある20万tクラスの客船を満たすだけの需要もないこともリーズナブルな提供が難しい要因の１つと言えると思います。

さて、「飛鳥II」「ぱしふぃっくびいなす」「にっぽん丸」と日本のクルーズ客船は、一応、乗船し、食事をしていますが、この「ふじ丸」だけは、クルーズは勿論、内覧も試食もしたことがない完全未体験の船です。
引退まで、何とか乗船を…と思っていたのですが、ナカナカ難しい感じです。

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