幻の東京オリンピック輸送力増強計画の遺構

さて、9月17日は、永田町→川崎と移動した後、午後、再び、川崎→永田町と移動しました。

今度は、前々から撮りたかった幻の高架橋を撮影しました（普段、品川－東京は横須賀線に乗っている方が多いので、撮影機会が少ない）。

昭和15年に予定されていた東京オリンピックに向けた輸送力増強計画の１つとして、現在の山手線と京浜東北線の分離、東海道線と横須賀線の分離、京浜東北線と横須賀線が走る新線の計画が東京－品川でありました。

計画は、日中戦争等の悪化により遅れ、オリンピックも中止されてしまった為、頓挫
戦後、再び、再開されますが、山手線・京浜東北線の分離が優先され、また、東海道線・横須賀線を東京－品川で分離しても効果が得られない（品川以西が同一線路を使用するのでは増便できない）ことから建設は中止されました。

写真の高架橋は、その計画用に建設されましたが、一度も鉄道用として使用されることはありませんでした。

現在、この地区は、田町車両センター廃止に伴い、車両基地施設の撤去と山手線新駅建設を含む再開発計画が進捗中です。
早晩、この遺構も姿を消しそうです。





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