
既にニュースにもなり国内だけでなく海外にも配信されていますが、北海道の日高門別にあるヴェルサイユリゾートファームさんに繋養されている同社のローズキングダム号と、認定NPO法人 引退馬協会のFH(フォスターフォース:引退した競走馬の里親対象の馬)タイキシャトル号のたてがみ(鬣)が切られる事件が発生しました。
ローズキングダム号は、2007年5月10日生まれの12歳の牡馬
2009年12月20日の朝日杯FS(JpnI・芝1600m、2010年11月28日のジャパンC(GI・芝2400m)等、数々の重賞で成績を残しました。
2013年5月5日の新潟大賞典( GIII・芝2000m)を最後に引退し、ブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬として繋養されていたが、2018年に事故による麻痺が残った為、種牡馬を引退し、功労馬としてヴェルサイユリゾートファームに繋養されています。
タイキシャトル号は、1994年3月23日生まれの25歳の牡馬
1997年11月16日のマイルCS(GI・芝1600m)、同年12月14日のスプリンターズS(GI・芝1200m)、1998年6月14日の安田記念(GI・芝1600m)等、GIレース1着の成績を多く残しました。
こちらも引退後、種牡馬となり、2018年11月29日に種牡馬を引退しヴェルサイユファーム繋養されています。
このとき、メイショウドトウ号も同じく移動しています。
そして、引退した競走馬の余生を支援している認定NPO法人 引退馬協会のFHとなり、多くの方々が里親となっています。
事件は、一般見学者が見学できる時間帯の放牧中に行われたと推察されています。
馬に興味のない(生き物にと言っても良いかもしれませんが)方は、たかが鬣くらいと思うかもしれませんが、いきなり知らない人間に刃物で髪を切られたと、その犯行現場を想像してみて下さい。
牧場見学等では、今までにも立入禁止場所への立入(防疫上の制限もある)、繁殖期間中の無断立入り(流産の危険性がある)、禁止されている食べ物を与える(下痢をしたり、命にかかわることも)、フラッシュ撮影(驚いた馬が怪我をする原因にも)等々、見学者のモラル、マナーが問われるようなことが度々発生しています。
その都度、規制が強化され、啓蒙活動等によるモラル、マナーの向上も図られてきましたが、こう言う事件が起ったことに悲しみと怒りを感じます。
また、今回の事件によるものではなかったようでしたが、馬のたてがみがメルカリ等に出だされていることもあり、仮に金銭目的だとしたら、もっと許されない行為だと思います。
犯人が、ロイターが配信するような大事になるとは思わなかったと言う軽い気持ちでやったのだとすれば、ことの重大性を理解し反省するとともに自首して、罪を償い、心無い行為によって傷つけたものを勤労精神をもって補って欲しいと思います。
※写真は、認定NPO法人 引退馬協会のHP掲載のものを使用しております。
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2019/09/15 20:49:24