
※映像は、理化学研究所及び富士通のプレスリリースを使用しております。
理化学研究所と富士通株式会社は、共同開発しているスーパーコンピュータ「富岳」が、世界のスーパーコンピュータのベンチマークランキングであるTOP500、HPCG、HPL-AI、Graph500の4つで、2位に大きな差をつけ1位を獲得したと発表しました。
この件について、6月23日・10:55から理化学研究所と富士通株式会社の記者会見がライブ配信される予定です。
TOP500は、LINPACK(密行列の直接解法)と言われるベンチマークプログラムの性能を競うランキングで、主に処理速度(演算速度)のベンチマークとして使われています。
今回、「富岳」のスコアは 415.5ペタフロップス(1秒間で40京回以上の計算)で、2位の米国の「Summit」(148.6ペタフロップス)に2.8倍の差をつけたそうです。
HPCG(High Performance Conjugate Gradient solver)は、共役勾配法(conjugate gradient method)を用いた新たなベンチマーク・プログラムで、構造計算やシミュレーション等、より実際のアプリケーションを意識した性能評価のベンチマークとして使われています。
今回は、「富岳」のスコアは13.4ペタフロップスで、2位の「Summit」(2.92ペタフロップス)に4.5倍以上の差をつけての圧勝となったそうです。
このことは、「富岳」の実用性の高さを実証した結果であり、より高度なシミュレーションプログラムへの活用が期待されます。
HPL-AIは、低精度計算を用いることを認めたHPL(High-Performance LINPACK)の性能を計測するベンチマークです。
低精度演算(10進数で5桁、もしくは10桁)の演算器は、GPUや人工知能向けの専用チップで多く用いられており、ディープラーニング等、AI処理の性能評価として用いられるベンチマークです。
今回、「富岳」のスコアは1.42エクサフロップスで、2位の「Summit」(0.55エクサフロップス)に2.5倍以上の差をつけ、AIへの適応能力の高さも示す結果となりました。
Graph500は、ビッグデータ解析に使われる、超大規模グラフの探索能力で計算機を評価するベンチマークです。
大量データ(ビッグデータ)を効率よく検索し、グラフ解析を行う為には、演算処理能力だけでなく、メモリ性能、ネットワーク性能等、処理全体を効率よく行う能力が必要となります。
今回、「富岳」のスコアは70,980ギガテップス(70,980G TEPS)で、2位の中国「神威・太湖之光」(Sunway TaihuLight)の23,756ギガテップスに約3倍の差をつけたそうです。
どうです2位じゃダメですよね(笑)
凄い成果を達成できたこと日本国民として、大変嬉しく思います。
おめでとうございます♪
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Posted at
2020/06/23 00:57:09