諸悪の根源は？ #気象庁 #Web広告 #ALiNKインターネット

気象庁が不足する予算を補う為、同庁が公開しているHPに広告を掲載し、その掲載料で不足を賄うことを、9月16日から開始しました。
ところが、開始早々、掲載ポリシーに反する広告が掲載される事象が発覚した為、急遽、運用を取り止めました。

ポリシーに反する広告とは、気象庁HPの広告掲載基準に抵触する広告であり、具体的な内容としては、通販情報で広告主が実態のない可能性のあるもの（通販詐欺の疑いがある）、正規代理店でないもの（偽ブランドの可能性があった）、出会い系等、公序良俗に抵触する可能性があったもの等が、今回、掲載されていた可能性があるようです。

この広告の掲載については、当然、気象庁が広告主を選定したり、個々掲載するシステムを作った訳ではなく、日本気象協会の天気情報サイト（tenki.jp）を運営する株式会社ALiNKインターネットに業務委託しています。
委託運営会社側のシステムの問題である訳ですが、中国に辿り着くような通販詐欺の広告が事実とすれば、単純なプログラムミスと言うよりは、サイバー攻撃の可能性等、根が深い可能性も感じます。

次に、根本的な問題ですが、これだけ大規模な自然災害が続き、予報観測システムの充実が叫ばれている中で、気象庁の予算が拡充されていない問題があります。
令和2年度の合計予算は、59,492,000,000円
数字の上では昨年度よりやや増えている様に見えますが、それは庁舎移転費が計上されている為で、それらを除くと、なぜか微減しているような状態です。
これを補う為、気象庁自らが収入を得る行為に走る…涙ぐましいと言えば涙ぐましいのですが、本末転倒な感が強いです。

国民の命を守る機関の予算をもう少し精査して必要な部分に上積みしないと、「災害に強い強靭な国家」なんて口先だけのお題目に感じてなりません。








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