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2022年05月28日

第3回 知床遊覧船事故対策検討委員会(令和4年5月27日) #国土交通省 #知床遊覧船事故対策検討委員会 #知床遊覧船 #海難事故

第3回 知床遊覧船事故対策検討委員会(令和4年5月27日)    #国土交通省 #知床遊覧船事故対策検討委員会 #知床遊覧船 #海難事故 国土交通省は、5月27日に開催された「第3回 知床遊覧船事故対策検討委員会」の配布資料を公開しました。
議事概要、検討委員会の結果(まとめ)については、今回、同様、次回開催時に公開されるものと推察しますが、既報の通り、概ね提案内容を実現していく方向を提案する形になったようです。

「資料3 テーマ別の検討」は、全47ページで、
1.船員の技量向上
2.設備要件の強化
3.利用者への安全情報の提供(事業者からの安全情報の提供等)
の3つのカテゴリで編纂され、それぞれ今回の検討委員会で議論されています。

どれも重要なテーマではありますが、今回、特に「2.設備要件の強化」の中で扱われている内容について、幾つかピックアップします。

まず、「現行制度:航行区域(船舶安全法施行規則第5条・第7条)」について、この区分けは、原則間違ってはいないと感じますが、明確に違いが分かる「平水」「沿海」「 遠洋・近海」は良いとして、本件事故の対象となる「限定沿海」については、その安全基準について、疑義を感じるところで、見直しは勿論として、委員会の意見としてある地域特性に応じた考え方の導入が正解のように感じます。

次に救命装置として、「小型船舶に即した新たな装備の開発(案)」の中で、「(船体からの移乗時の落水を防止する)スライダー付きの救命いかだ」「内部収容型救命浮器(周りにつかまらず全員を内部に収納可能な救命浮器)」が提案されていますが、現在、これらの装置は大型船舶を対象としてリリースされている装置で、仮に横浜港で言えば「マリーンルージュ」(総トン数:683t)クラスであっても搭載は船体構造、設置スペース的に難しいと感じます。
また、小型化が実現しても、本件事案の対象船舶クラスでは、やはり搭載できない為、これに代わる装置の開発が求められるところだと思います。
提案の中でも触れられていますが、船舶の大きさ、対象海域にそれぞれ即した装置の開発が必要だと思います。

そして「陸との連絡が常時可能な無線設備から、携帯電話を除外」
これは本当、現行法が携帯電話の登場より前に施行されていて、あとから携帯電話の特性をよく理解しないまま付記したのではないかと疑われても仕方ない部分かと思います。
前も書いたことがありますが、例えば「にっぽん丸」「ぱしふぃっくびいなす」「飛鳥II」で東京湾から出て相模湾に入ると、佐島沖、葉山沖、江ノ島沖と三浦半島、湘南の景色が肉眼で見えているところでも携帯電話会社によっては通話が不能(圏外)になります。
携帯電話網が整備されている首都圏であっても海上通信としては、完全でないことを考えると、これが「陸との連絡が常時可能な無線設備」として認められていたことが驚きです。
「平水」と「限定沿海」の違いをよく理解せずに法令を当てはめてしまったようにも感じます。

改めて、今回の知床遊覧船で亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、未だ行方が分からない方々が1日も早く発見されることを切にお祈りしております。

そして、まだ7月の中間とりまとめ、年内目途の最終とりまとめと対策検討委員会は続きますが、ここで検討され提案された内容が、今後の海難事故防止に役立つものになることを願って止みません。




















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Posted at 2022/05/29 02:08:41

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この記事へのコメント

2022年5月29日 20:31
お疲れ様です。

今回沈んだ『KAZU Ⅰ』は元々 波の穏やかな瀬戸内海の定期航路用に建造された と聞いてます。
元乗組員が『あんな荒い海で使うのは考えられない』と言ってたのをTVで視ました。
中古船の使用海域とか 検討材料になってたりするのでしょうか?

まぁ日本の退役船が東南アジアとかでフル操業してる話も聞きますから 規制されたにしても国内限定でしょうけどねf(^_^;
コメントへの返答
2022年5月30日 0:19
お疲れ様です。

関連URLに貼った「知床遊覧船事故対策検討委員会」のHPで公開されている資料にある通り、当該事業者の使用船舶について
・KAZU Ⅰ(カズワン)
19トン、旅客定員65人、昭和
60年2月進水
・KAZU Ⅲ(カズスリー)
18トン、旅客定員58人、昭和
49年1月進水
であることは認識されていますが、当該船舶が中古であったこと、最初の就航海域が「平水」(瀬戸内海「岡山」)であること、当該事業者が購入後の改造の状況については、まだ扱われていない認識です。
資料は一通り目を通し、概要のレクも受けていますが、読み落としがあるかもしれないので、もし気になるなら関連URLに掲載されている資料に目を通して頂けると助かります。

ただ、今までの通例だと、当該委員会では、まだ事故調の検証が終わっていない段階で、船舶の構造について、扱うことはないと思います。

過去の例を見ても、例えば防水ハッチの構造が不完全で一気に進水し沈没したケースでも事故船舶の引揚、検証、推論に基づく実証実験を経て議論が行われたと認識しています。

多分、ここは致し方ないところだと思うのですが、船舶の完成時検査や船検にかかる部分なので、当該事故船舶の現場検証、調査と並行し、そちらのカテゴリで扱われると推察しています。

しかし、まぁご指摘の通り、「平水」用に建造された船を何も対策なしに「限定沿海」(これの定義には本文に書いた通り疑義を感じています)に持って来て運用していたとすれば、構造的耐久的な問題の可能性が指摘されても仕方ないですし、そもそも国交省の事業検査、船舶検査(当該船舶は事故を起こした過去があるので監査)は何だったのか?と思います。
ここは議論になっている個所ですが、点検、監査の後の確認が不十分である部分について、早急に対策すべきだと思います。




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