桜島、噴火警戒レベルを５に引き上げ #気象庁 #桜島 #噴火 #噴火警戒レベル #噴火警戒レベル５

7月24日、気象庁は同日20:05頃、噴火した桜島の噴火警戒レベルを５（最高値の避難）に引き上げました。

22:50から行われた緊急の記者会見で、監視カメラ等の解析から大きな噴石が火口から約2.5kmまで達していること、噴火前から警戒情報として提供されてきた山体の膨張傾向が噴火前に停滞した後、今回の噴火後も低下していないこと等が噴火警戒レベル５に引き上げた判断要素となった説明がありました。

山体膨張の変化は、大正大噴火から想定されるレベルからは一桁小さい変化とのことで、直ちに大規模噴火につながるとは見ていないようですが、大きな噴石が住宅地に到達する危険性があること、空振による窓ガラス損壊等の危険性があること等々から引き続き注意深く監視を続ける必要があると思います。

東北大学と産総研の合同チームの研究結果で、桜島の噴火特徴として、地下約10km付近に存在すると想定されるマグマだまりから火道を通じマグマが上昇し、そのまま噴火するのではなく、地下1km～3kmの比較的浅い場所に滞留（過去の大噴火では数十日程度）したのち、噴火していることが分かってきています。

このことからも今回の山体変化について監視し、今後の噴火に備える必要があると考えます。

また、今年4月に京都大学防災研究所の研究結果として、姶良カルデラ下にある桜島の主要なマグマだまりのマグマ量が大正大噴火の10倍以上である推定を地震波の解析等から行い発表していますが、今回の噴火が、このマグマだまりの上昇である可能性は、今のところ低いようです。

何れにせよ大きな災害につながらないことを祈るばかりです。








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