ＧＰＩ日米共同開発の開始に関する防衛省発表 #防衛省 #米国防省 #極超音速兵器 #GPI #滑空段階迎撃用誘導弾 #日米共同開発

8月19日、防衛省は、GPI（Glide Phase Interceptor：滑空段階迎撃用誘導弾）の日米共同開発を開始することを決定したと発表しました。

以下、発表本文です。

2023年1月の日米安全保障協議委員会（２＋２）において、日米は、将来のインターセプターの共同開発の可能性について議論を開始することで一致しました。
これに基づき、防衛省と米国防省で検討を行ってきた結果、日米両国は、GPI（Glide Phase Interceptor：滑空段階迎撃用誘導弾）の共同開発を開始することを決定いたしました。
日米両国は、ロケットモーターや耐熱、シーカーといった主要技術において互いの強みを持ち寄り、協力していきます。
我が国周辺では、繰り返しのミサイル発射や極超音速兵器の開発の進展により、我が国へのミサイル攻撃が現実の脅威となっており、日米両国にとって、極超音速兵器に対する更なる迎撃能力の強化は喫緊の必要性があるものです。
GPIは、我が国の統合防空ミサイル防衛能力の向上に資するアセットであり、また、日米同盟の抑止力・対処力向上に寄与します。
防衛省は、本件共同開発の成功に向けて米国防省と緊密に連携し、共同開発を通じた同盟の強化に尽力してまいります。

最近、レッドチームの極超音速兵器の実戦配備が進み（試験段階との見方もある）、我が国の迎撃能力では、これに対応することが難しくなっております。

極超音速兵器の特徴は、音速の5倍から25倍の速度で、高度40～100km程度の弾道ミサイルより低い高度を巡行するように飛来し、ある程度の軌道修正（変則軌道）を行えることにあります。

弾道ミサイルと異なり低い高度で飛来する為、レーダー探知がし難いこと、また、探知できたときには、その超音速性能により迎撃が間に合わない可能性が高くなります。

これに対応できる迎撃兵器の開発と配備は早急に行う必要があると考えます。

強力な兵器を保有し、侵略対象がそれを打ち返す能力（反撃能力を含む）がないと独裁者が妄想したとき、ロシアのウクライナ侵攻の例で実証されている通り、攻め込んでくる可能性が高くなります。
そうした妄想を抱かさないためにも手を出すと大変なことになると分からせる必要があると強く思います。

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