
4月10日、防衛省・統合幕僚監部は「月間緊急発進状況について(令和7年3月)」と「2024年度(令和6年度)緊急発進実施状況について」を発表しました。
以下、発表内容です。
【月間緊急発進状況について(令和7年3月)】
相変わらず中露の嫌がらせ行為は活発です。
連携した動きやロシアによる日本海沿岸への攻撃を想定したと思われる動きも見られます。
https://www.mod.go.jp/js/pdf/2025/p20250410_01.pdf
【2024年度(令和6年度)緊急発進実施状況について】
以下、発表内容です。
1.全般
2024年度の緊急発進回数は704回であり、2023年度の緊急発進回数(669回)と比べ、35回増加しました。
2013年度以降、年度全体の緊急発進回数は概ね700回を超える高い水準で推移し続けており、我が国周辺における軍用機の活発な活動が継続しています。
推定を含め、緊急発進回数の対象国・地域別の割合は、中国機約66%、ロシア機約34%、その他約1%未満でした。
2.方面隊別の状況
方面隊別の状況については、北部航空方面隊が152回、中部航空方面隊が39回、西部航空方面隊が102回、南西航空方面隊が411回の緊急発進を実施しました。
3.2024年度の特徴
中国機に対する緊急発進回数は464回であり、昨年度同時期における回数(479回)と比べ15回減少しています。
また、ロシア機に対する緊急発進回数は237回であり、昨年度同時期の回数(174回)より63回増加しています。
2024年度においては、8月に中国軍機による初の領空侵犯、9月にロシア軍機による一日で3度にわたる領空侵犯を確認し、ロシア軍機に対しては、対領空侵犯措置を開始してから初めてフレアによる警告を実施しました。
また、中国無人機(WL-10・GJ-2)の対領空侵犯措置における初確認を含め、2023年度の実績の約3倍(8回→23回)となる中国無人機の特異な飛行、ロシアTu-95爆撃機及び戦闘機の日本海における飛行、ロシア哨戒機による本邦を周回する形での飛行を確認したほか、11月には日本海、東シナ海及び太平洋における中国H-6爆撃機及びロシアTu-95爆撃機による長距離にわたる共同飛行を確認するなど、中国機及びロシア機による活発な活動を示す顕著な事例がみられました。
推定を含め、中国機・ロシア機共に、情報収集機に対して最も多く緊急発進を実施しました。
○ 添付資料:
1 年度緊急発進回数の推移
2 航空方面隊別緊急発進回数の推移(過去5年間)
3 国・地域別緊急発進回数の推移(過去5年間)
4 四半期毎の緊急発進回数の推移(2024年度)
5 緊急発進の対象となったロシア機及び中国機の飛行パターン例
6 領空侵犯の公表事例(計48件)
7 2024年度における領空侵犯公表事例一覧
8 2024年度における特異飛行公表事例一覧
https://www.mod.go.jp/js/pdf/2025/p20250410_02.pdf
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Posted at
2025/04/11 16:34:57