
写真は、大桟橋に停泊中のピースボートがチャーターしているバハマ船籍の客船「モナ・リザ(Mona Lisa)」(総トン数:28,891t)です。
この船は、元々は、スウェーデンの船会社が所有していた「クングスホルム」と言う客船で、1966年に英国で建造されています。
北欧-北米の大西洋の旅客定期航路に就航し、定期航路閉鎖後、当時の多くの客船がそうであった様に(時代は、船から飛行機へ移っていた)、クルーズ客船へ転身しました。
就航当時は、写真の船首よりの屋上、レーダードームがある(PEACE BOATのロゴがある部分)にもファンネルがある、2つ煙突の姿の船でした。
スウェーデンの会社が手放した後、転々とし、船名も何回も変わっています。
最近では、2008年5月に、チャータークルーズで運行中、ラトビアのイルベ海峡で、座礁した事故が、「乗客900名を乗せた豪華客船(苦笑)座礁」の様な感じで報道されたのが記憶に新しい船です。
「クリッパー・パシフィックとロイヤルウイング」で総集している、2008年4月に引退した「トパーズ」に変わる新しい(苦笑)「ピースボート」の船「クリッパー・パシフィック」が、トラブルてんこ盛り(調べてみると、それはそれは想像を絶する状態だった様です)で、クルーズ中に安全対策不備で足止めをされたりした後、帰国後も国交省の検査で改善事項山盛りで、使用できない状態になった為、この船がリリーフとして傭船された様です。
ピースボートについて言えば、北の出先機関(資金源になっていたりして…)かと思ってしまう様な活動が目立つ団体ですし、代表は、刑事被告になった大嫌いなヒステリック女性議員(なんで現職なのさ)という時点で、ノーサンキューです。
「クリッパー・パシフィック」の件で思うのは、船の寿命は、平均30年、華やかさが売りの客船については、10年で陳腐化すると言われています。
勿論、メンテナンスや改装を行って延命やリニューアルすることは可能ですが、経年劣化と言うものは、避けて通れません。
古い良き時代の船を、当時の姿で末永く残して欲しいという船舶ファンとしての気持ちはありますが、厚化粧させて豪華客船の船旅と持ち上げるのは、如何かと思います。
船に罪はありませんが、傷んだ船は、新造船では考えられない様なトラブルを起こすものです(どんな機械でも同じですネ)。
穏やかな内航だけを保存船の様な形で運行するなら別としても…と思います。
思想的に左と全体主義がお好きで、1枚板の下は地獄のスリルと冒険、汗と涙のスポコンものが趣味なら、こう言う世界もアリかと思いますが、「飛鳥II」や「ぱしふぃっくびいなす」の快適で、きめ細かいサービスの船旅の世界からすると、あまりにも価値観が違い過ぎて…(以下、自粛)。
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Posted at 2009/01/15 01:46:30 | |
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