
今日の東京市場・日経平均の終値は、9,791.18円(+20.87円)でした。
今朝発表された、7-9月期実質国内総生産(GDP)が、年率換算で+4.8%と市場予想の+2.9%を大きく上回ったことを好感して始まった今日の取引ですが、その効果は、極々一瞬の内(取引開始15分程度)に終わり、あとは、メガバンクや大手企業の増資等のニュースや円高傾向への警戒、デフレの深刻化等々、マイナス要因から下げる展開となりました。
さて、タイトルの件ですが、このGDPは、08:50に正式発表されることになっていましたが、それより早い08:20頃、直嶋正行経済産業相は、石油連盟との懇談会の挨拶スピーチの中で、GDP値を話してしまいました。
本人曰く「解禁時間について知らなかった」とヘラヘラ笑いながら記者の質問に応じていました。
また、この件に関して、鳩山由紀夫首相は「多少うかつだった」と答えていました。
寝ぼけた事を言うのも大概にして欲しいものです。
マスコミは、ここに来ても東京市場(株式市場)の取引開始前で混乱はなかったと報じていますが、冗談じゃないです。
東京外国為替市場の取引は始まっていました。
大きな変化は無かったとのコメントもありますが、問題は、経済指標と言うものは、金融市場に大きな影響を与える可能性のあるもので、その扱いは、絶対的に公平かつ厳粛に行われなければならないものだと思います。
今回、仮に、この情報を間近で聞いていて、これは!と思って取引を行った者が居たとすれば、インサイダーに該当する可能性のある取引になります。
経済指標を扱う者は、実際に、そう言うことが行われたか否かに関係なく、例え僅かでも、その可能性が疑われる様な行為を行ってはならないことは言うまでもないことだと思います。
百歩譲って、ウッカリだったとしても、釈明(本人は事の重大さも分からなければ、悪いことをしたと言う意識もない様ですが)をヘラヘラしながらするなど言語道断ですし、それを「多少うかつ」と表現する総理も倫理観が無いとしか思えないです(アッ!だから献金の問題が…)。
マスコミが民主党を支持したいならば、それはそれでも良いのですが、少なくとも報道の中立性などと言う嘘は付かずに、民主党を支持しているから、悪いことでも目をつぶる報道をしますと、宣言して欲しいものです。
あと、政府は物価の下落基調が継続していることで、デフレへの警戒感を月例経済報告で盛り込むことを検討していると報じられていますが、これも寝ぼけたことを…(苦笑)
少なくとも2005年頃から、一度たりともデフレスパイラルの危機から脱したことがあったでしょうか?
バカも休み休みにして欲しいものです。
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Posted at 2009/11/17 01:32:50 | |
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