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2015年03月03日 イイね!

梅枝(うめがえ)

梅枝(うめがえ)
梅枝は源氏物語の第32帖。

弁少将(*)が謡った催馬楽に拠る。

(*)後の紅梅大納言。架空人物。





妙な導入になってしまったが、ここで源氏物語を紐解くつもりはない。

表題は正しくは「梅が枝(うめがえ)」とすべきだったかも知れない。

梅が枝(「が」は格助詞)は、その字面のとおり「ウメのえだ」を指す。

今回はそんな梅の枝と花に関わる雑記・写真を掲載したい。

写真は、梅の花のカラー別に掲載。



梅を撮ることは、案外難しいと言われるし、自分自身も苦手な被写体だ。

理由はいくつかあるのだろうが、自分の場合は、歪な枝の存在感が挙げられる。

花は嫋やかなのに、小兵ながら武骨で硬い質感の枝が画面に多く写り込む。

柔らかい画にしたいのか、角張った画にしたいのか、どっちつかずになる。

<白梅>

【1】





【2】





【3】





【4】






そんなある日、TVで梅に纏わるシーンが報じられ、そこに墨絵が含まれていた。

枝が黒々としかも強い線で描かれ、ともすると花を食ってしまう存在に思えた。

しかし不思議なことに暫く眺めていると、全体が調和しているように思えてきた。

枝と花、花と枝が、お互いを引き立てているかのようだった。

無論著名な絵師が描いた作品ゆえ、圧倒的な筆のチカラはあったのだろう。

<紅梅>

【5】





【6】






この墨絵を観て、梅の撮り方を少し考え直そうと思った。

あるがままを写し撮れば、そこには同じ梅の樹の、花も枝も蕾も厳然と在る。

それが自然で、最も嘘がない。

だから、枝だけをフレームアウトするような無理な撮り方は不要なのではないか。

と、いまさら当たり前のことに思い当たった。

<薄緑>

【7】





【8】





【9】






あまり構図だけに神経を尖らせず、花も枝もそこに自然に在るものとして捉えてみる。

形の悪い枝を入れざるを得ないのなら、それも味として敢えて活用してしまう。

そんな、割りとラフな姿勢で、淡々と肩の力を抜いて撮影を行った。

<ピンク>

【10】





【11】





【12】






短時間だったが、それ以上に軽やかに撮影ができたような感覚があった。

まぁ人がどう思おうが、花は花、梅は梅、

人間の都合になどお構いなしに、自然の摂理でいのちは動く。

<薄桃>

【13】






春近し、の梅が枝の図はこれにて。



※EOS 5D MarkⅢ EF100-400㎜ F4.5-5.6L IS Ⅱ USM


(了)
Posted at 2015/03/03 21:27:49 | トラックバック(0) | 雑記・備忘録 | 日記

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